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新オズの腹ペコタイガー
第二幕その二

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「あとジャガイモね」
「ロシアではそうしたものを食べるのね」
「主食としてね」
「ジョージのお国もよね」
「アメリカもパンが主食よ、けれどね」 
 ナターシャはアメリカのこともお話します。
「あそこのパンは白いしお米も採れるから」
「お米も食べるのよね、確か」
「お野菜としてね」
 主食としてでなく、です。
「そうして食べているわ」
「そうよね」
「そこが違うの」
 日本とは、というのです。
「ブラジルも大体そうよ」
「お米が採れるけれどあくまで主食はパンね」
「アメリカやブラジルはね」
「中国はお米、と言いたいけれど」
「あそこは地域によるわね」
「中国のパンを食べる地域もあったわね」
「包や餅をね」
 その餅はといいますと。
「餅といっても麦を練って焼いたもので」
「そうそう、最近日本でもお店とかスーパーで売ってる」
「ああしたものよ」
「そういうので」
「また違うのよ」
 日本にあるお餅とは、です。餅米から作ったそれとは。
「中国にもそうしたお餅があるけれど」
「また違うお餅ね」
「そうなの」
「そうだったわね」
「中国の北の方ではそうしたものや餃子が主食ね」
「水餃子とか」
「だからまた違うのよ」
 日本とは、です。
「他の国の主食は」
「日本では主食イコールお米だけれど」
 今はそうなっています。
「そこが違うわね」
「他の国ではね」
「麦があったりして」
「そうよ、オズの国でもパンでしょ」
「主食はね」
「麦なのよ」
 このことはオズの国がアメリカが反映される国だからです、アメリカの文明や技術が魔法の形となってオズの国に出て来るのです。
「この国でもね」
「そうなっているわね」
「ええ、だからね」 
 それでとです、また言うナターシャでした。
「ロシアは黒パンかジャガイモでね」
「カレーも食べるのは」
「日本に来てはじめてだったの」
「美味しかった?」
「今では大好物よ」
 微笑んで答えたナターシャでした。
「どのカレーもね」
「それは何よりよ」
「ただ。日本のカレーは」
「日本の?」
「あくまで日本のお料理ね」
「皆そう言うわね」
 恵梨香はナターシャの言葉を受けて言いました。
「日本のカレーは日本のお料理って」
「日本のハンバーガーもラーメンもね」
「うん、どちらもね」
「日本人はそれぞれの国のお料理って思っていても」
「もう違っているのね」
「日本のお料理の中のカレーね」
 インドのお料理ではなく、です。
「そうなっているわ」
「外国から来てる子は皆言うわね」
「インドから来てる子も言ってるわね」
「ええ、インドのカレーとはまた違うって」
「そうなの、私から見てもね」
 実際に食べてみてです。
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