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Fate/GrandOrder///OutBre;ak
第一節 招かれざる英雄と正体不明のサーヴァント
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で生きてたら聖杯戦争に参加できるかも……。
 まぁ、魔術を行使できない魔術師に勝ち目のない戦争だけど。
 そろそろ俺はマスターの証を持っていても聖杯戦争では必要不可欠のサーヴァントを持っていない。
 いや、持っていないじゃ言い方として悪いな。
 正確に言えば使役していない? それも言い方としては間違ってないけど納得するのはちょっと……。
 悩んだ末、相棒。
 そうだ……共に聖杯を勝ち取る為に協力する相棒!
 それなら納得できる!

「でも、マスターなのに従えるサーヴァントすら召喚されないなんてね」

 令呪を宿した魔術師のみサーヴァントを使役する。
 そんな事はない。先にサーヴァントを召喚してから令呪を手にし契約を結ぶ事も可能らしい。
 その場合、契約関係のない状態から始まって召喚した本人の命令は受け付けない使い魔の様な扱いだと聞いている。
 過去の何時かの聖杯戦争ではとある間抜けなマスターは敵のサーヴァントに襲われ殺されかける直前に令呪を宿し。
 敵のサーヴァントと契約する、異例を残している。
 果たしてそんな事は可能なのか?
 この右手の令呪も召喚されているサーヴァントを使役する事も出来るのか?
 元から召喚されていて他のマスターとの契約を無理矢理奪って俺と契約させる。
 悲観的に考えるとその前に殺される様な……。
 でも、何時までも悲観的では駄目だ。
 前向きにポジティブに考えよう。これからの事を未来の事をこれから始まる時空修正で俺の令呪はきっと役に立つ筈だ。
 そんな淡い希望を持ちつつ起き上がると。
「天城君、またこんな所に」
 背後からチョップされた。
「間宮さん。おはようございます」
「もぉ、昨日もまた夜更かししてたんでしょ?
 目の下、隈できてるわよ」
 間宮 アキさん。
 ここで俺を担当してくれてる研究員だ。
 世話焼きで役に立たない俺を研究対処として研究所に置いてくれている。
「別に、夜更かししていた訳では。
 ただ、少し考え事を」
「それが原因で眠れなかったら夜更かしに変わりません」
 ごもっともな意見で。
 俺は目元を軽く擦りつつ足を進めた。
「今日の検査は?」
「以前と同じ。
 魔術回路の精密検査と基礎的魔術の練習」
「最後の部分って検査じゃないですよね」
「えぇまぁ、おまけだと思って」
 ゆらりゆらりと歩いていると間宮さんは俺の手を強引に掴み先導する。
 毎度の事だ。俺に使われる時間は数十分のみ。
 他の学者達も暇ではない。いちいち結果の出ない研究対象に時間なと費やしたくもないだろう。
 それでも間宮さんは俺をここに残している。
 まだ見ぬ可能性を信じているのか? それとも暇なのか?
 まぁ、衣食住を約束されるニート生活は悪くない。
「先生
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