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衛宮士郎の新たなる道
第2話 砂上の日常
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日は何が余ったの?」
 「賞味期限ぎりぎりの惣菜だ!あと30分で全部切れるから、急いで食えお前ら!」
 「言われなくても食べるわよ!って事で、肉はどれがいいかな〜」

 キャップが来たことでいつもの風間ファミリーの空気に戻り、何時もの様に解散まで、だらだら時間を過ごしていったのだった。


 −Interlude−


 その頃、川神市のある雑木林の一角に、昨夜士郎が消滅させたシャドウサーヴァントの同型が居た。
 しかし、そこに居たのは一体だけでは無く複数居た――――いや、様々な方角から夜闇に溶け込むようにしながら集まって来ていた。
 そうして行き、その場に十数体以上集まった同型のシャドウサーヴァント達は、その内一体に溶け込むように我先にと融合していった。
 そうして残った一体が、その場で爆散した。
 爆散したシャドウサーヴァントの影は、ある魔法陣を形成した。
 その魔方陣が徐々に光り出していき、発光現象が辺り一帯を巻き込みながら消えて行った。
 そして、光の発生源であった一体の中心地から、シャドウサーヴァントに酷似した怪人が立っていた。
 唯一違う点があるとすればシャドウサーヴァントとは異なり、黒い霧を纏っていなかった。
 そうして怪人は口を開く。

 「なるほど、今度(こたび)のマスターはガイアか。まぁ、成功報酬を貰えるなら誰であろうと仕えるのが我が流儀。それ故、憎んでくれても恨んでくれても構わんぞ?」

 怪人は、自らの頭の中に送られて来た標的の姿を誰に聞こえるも無く呟いた。

 「川神百代(少女)よ」
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