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提督がワンピースの世界に着任しました
第04話 海戦後の話し合い
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「何とか無事に戦闘は終わったようだな」
 艦橋から艦娘達と正体不明の5隻の帆船隊との戦いを観察していた俺は、4人の艦娘たちが1人も小破することなく相手を撃破していく圧倒した様子をみて安堵していた。

 海上戦を行った艦娘達には少しでも被弾したり危険を感じたら逃げるようにという第一方針だけ伝えておいて、後は加賀に命令を任せて独自の判断で動くように指示していたので、皆が思うように動いて上手く敵を撃破してくれたので安心して胸を撫で下ろすことが出来た。

「司令官、逃げていく小舟が一隻居るようだが追わせるか?」
 長門の指差した方向に、正体不明の沈みかけている帆船すぐ側から異様な速さで離れていく小舟が一隻だけ見えた。後を追わせるか、それとも放っておくか。一瞬だけ考えたけれど直ぐに長門に返事をする。

「いや、追う必要は無いよ。艦娘たちは一度こちらに戻ってくるように伝えてくれ」
「了解した、司令官」
 俺の判断を聞いた長門は、艦娘たちの持つ独自の通信方法を用いて海上に出ていた加賀に指示を出す。

 しかし、本当に勝てて良かったと思う。海上戦に関して俺は艦娘達が働くのを見ているだけしかできず、見ているだけというのは思った以上にもどかしくて精神的に疲れる。

 思考を続けながら、艦娘達の相手となった今にも沈みそうな今も正体が分からない敵船達を再び観察してみる。すると、一番被害を受けて数分後には船全体が沈んでしまいそうな帆船の甲板の上で誰かが何か布のようなものを大きく左右に振っているのが見えた。目を凝らして何をしているのか相手の甲板上をよく見ようとする。

「あれは、白旗だろうか?」
 後ろから長門の声。加賀に通信を終えた長門は俺と同じように敵船上にいる人間の行動に気づいたようで、振られているものが白旗だと述べた。確かに、甲板の上で振られているものは白旗のように見える。

「長門、あの白旗は降伏宣言を表すものだと思うか?」
「私の認識では白旗は降伏宣言、もしくは停戦交渉を伝えるもので間違いないと思うが……」
 言いよどむ長門。最初の空砲で俺たちは戦意を持っていないと示そうとした事に対して、相手は実弾を打ち返してきた。先ほどの事実から判断すると、俺達と相手とで共通の認識ができていない可能性がある。そして、白旗についても同じように俺達の思っている降伏宣言、もしくは停戦交渉を示すという認識が相手にもできているかどうか分からない。

 白旗を振っている敵の船を更に詳しく観察してみると、甲板の上には大砲などの攻撃手段は無いように見えた。甲板の上の兵士達も全員が無手で手を振っているために助けを求めているようにも攻撃する意思がないことを示しているようにも見える。

 降伏を受け入れるべきか、彼らを見捨てるべきか。
 近づいていって反撃を
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