暁 〜小説投稿サイト〜
新オズの腹ペコタイガー
第一幕その十

[8]前話 [2]次話
「いつもたっぷり食べていても」
「朝昼晩ね」
「おやつも食べてるわよね」
「十時と三時にね」
 しっかりというのです、そちらも。
「合わせて五食だよ」
「それだけ食べても」
「うん、僕はお腹が空くんだ」
 すぐになのです。
「朝起きたら凄く空いていて」
「朝御飯をたっぷり食べて」
「十時になったらなんだ」
 午前のおやつの時間です。
「また空いて食べて」
「そして十二時になって」
「また食べるんだ」
 今度はお昼ご飯をというのです。
「朝御飯以上にたっぷり食べて」
「そして三時になったら」
「また小腹が空くから」
「それでおやつも食べて」
「七時になったらお腹ペコペコになって」
 その時間になってもというのです。
「また食べるんだ」
「晩御飯をね」
「この時が一番食べるね」
 一日の食事の中でもというのです。
「もうお腹一杯ね」
「その時も食べて」
「寝るんだけれど」
「また朝になったら」
「お腹がペコペコになって起きて仕方なくなってね」
「朝御飯を食べる」
「それの繰り返しだよ」 
 これが腹ペコタイガーの日常です。
「オズの国では誰も死なないけれどね」
「食べないとね」
「うん、元気が出なくて切なくなるんだ」
 それでというのです。
「僕はいつもたっぷり食べてるんだ」
「そういうことね」
「だから今もなんだ」
「晩御飯食べてるのね」
「こうしてね、君達も食べるよね」
「ええ、お昼はお寿司を食べたけれど」 
 恵梨香はにこりと笑って腹ペコタイガーに答えました。
「これからね」
「晩御飯も食べるね」
「そうするわ」
「さて、今日の晩御飯は何かしら」
 トロットはにこりと笑って言いました。
「楽しみよね」
「じゃあ今からオズマ姫のところに行きましょう」
「そうね、それじゃあね」
「そしてその晩御飯を食べて」
 そのうえでというのです。
「明日もですね」
「楽しい一日を過ごしましょう」
「わかりました」
 にこりと頷いた恵梨香でした、そして。
 トロットは五人にもです、こう言いました。
「じゃあ皆もね」
「はい、晩御飯を食べて」
「それからですね」
「お風呂に入って歯を磨いて」
「ベッドでぐっすりと寝て」
「また明日ですね」
「楽しい一日を過ごしましょう」
 トロットは五人にもにこりと笑って言いました。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ