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シェフはフロイライン
1部分:第一章
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だ」
「それでそのフロイライン何処にいるのかな」
 早速フロイラインと強調して言う彼だった。
「何処なの?今このクラスにいるの?」
「あそこだよ」
「あそこに座ってる人がそうだよ」
 学友達はこう言ってだ。教室の右端を指し示す。するとそこには。
 長い見事なブロンドの髪にだ。透き通る様な白い肌、彫のある気品のある顔立ち、高い鼻、それと湖を思わせる青い瞳の。そのままゲルマン民族の理想とも言っていい美女がいた。
 服は白だ。楚々としたロングスカートにフリルのあるブラウスだ。その上にピンクのカーディガンを羽織っている。その美女を見てだ。
 一希は飛び上がらんばかりに驚いてだ。こう学友達に話した。
「完璧じゃないか」
「美人で評判だよ」
「今でもお金持ちのお嬢様だし」
「しかも学業優秀、性格は温和で円満」
「気品も折り紙つきだよ」
「じゃあ本物のフロイラインなんだ」
 さらに驚いて言う彼だった。

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