暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
Fate/stay night
1171話
[1/5]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「ここが……円蔵山、ですか。なるほど、確かに強力な結界が張られていますね」

 円蔵山の麓でセイバーが呟く。
 現在この場にいるのは、俺、凛、セイバー、衛宮、イリヤの5人のみ。
 今回はあくまでも大聖杯に異常があるのかどうかを確認する為に来たので、このような人数での行動となっていた。
 サーヴァントって意味ではライダーもいたんだけど、ライダーは念の為に衛宮の家に護衛としている。
 まぁ、異常というかアンリマユの汚染なんだけどな。
 それを知っているのは、今のところは俺だけだ。
 5人で円蔵山を見上げ、階段を上っていく。
 サーヴァント除けの効果を持つ結界は相変わらずその効果を発揮している。
 それ故に、階段を上っていくしかなく……
 やがて、山門の近くへと到着する。
 以前はここをアサシンが守っていたが、今では当然その姿はない。
 アサシン自体は俺に倒され、しかも死ぬ寸前にでも臓硯によって真アサシンを呼ぶ贄とされたのだ。
 ……正直、佐々木小次郎はキャスター共々仲間にしたかったんだけどな。

「それで、イリヤ。その大聖杯がある空洞って、どうやって行けばいいんだ?」
「えっと、確かこの敷地内のどこかに道があるって聞いてるけど……」
「……この中を探すのか?」

 イリヤの言葉に、呆然としながらここから見える寺の方へと視線を向ける衛宮。
 うん、その気持ちは分かる。
 普通に考えれば、この人数で大聖杯のある空洞へと続く道を見つけるのは大変だしな。
 けど……

「俺が探そう」

 そう告げ、1歩前に出る。
 確かに普通に探すのは色々と難しいが、俺にはそれをどうにかする手段があった。

「スライム」

 呟くと、俺の横の空間に穴が空いてスライムの触手が伸びてくる。

「なっ!?」

 そのスライムを見た瞬間、セイバーが素早く俺から距離を取る。
 同時に身体を魔力で出来た鎧で包み込み、見えない剣……エクスカリバーを俺の方へと向けてきた。

「アークエネミーッ! 貴方は一体何のつもりですか! シロウ、私の後ろに!」

 衛宮と共にイリヤを背後に庇いながら叫ぶセイバー。
 ……ああ、そう言えばセイバーはスライムを知ってたんだったか。
 バーサーカーと戦っている時に使ったし。
 そういう意味では、イリヤの方がスライムを見て怖がってもおかしくはないんだが。

「落ち着け。別にお前を攻撃するつもりで出したんじゃない」

 考えてみれば、セイバーはスライムを攻撃用の宝具としか認識してないんだから、この反応はある意味当然なのか。
 うん? けどZEROでケイネスと戦って……いや、あの時はランサーやらキャスターやらと戦っていて、ケイネスがスライム……月霊髄液を使ったところは見てないんだ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ