暁 〜小説投稿サイト〜
とらいあんぐる!
第1話 告白
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られたくないから早くしろ…。」
抜き足、差し足、忍び足で近づいて、ひょこっ、と覗いてみると、
「ほぇっ!か、顔大丈夫?ま、真っ赤…。」
「う、うるせぇ!離れろよ…。」
結は、そう言って、その場にヘナヘナと座り込んでしまった。
「あぁ〜。恥ずかしー。なんなんだよ、お前。」
あまりにも素直なので、少しいたずら心が芽生えてしまった私。
「なんなんだよって…。結、どんな顔してんのかなーって、気になっちゃってさー。だって、あんなに拒むんだもん。でも、そんなところも新鮮でかわいいかも〜!」
しばらく沈黙が続く。
ちょっとふざけすぎたかな…。反省する私。「かわいい」とか男子に言う言葉じゃないよね…。
「まじうっさいから///ほんと黙ってろ…。あと、誰にも言うなよ…。恥ずかしい…から…。」
「ん、ごめんね…。」
「それと、悲しい顔すんな。お前謝る時、いっつもすっげぇ悲しそうだから、ちょっと心配になっただけ。でも、碧月は笑顔の方が似合うよ…。」
褒めてくれてるのかな…?なんかよくわかんないけど、うれしい…。


そこに、屋上の扉が開いて、モテ男子がきた。
すっごくクールで、成績優秀なの!
「ごめん、話してる間に。七瀬、来てくれない?」「は?」「え?」
「名前知らねーけど同じクラスだよな?てめーのクラスに2人七瀬がいるって知らなかったか?」
「そういえばそうだったね。七瀬“碧月”さん、来てくれるかい?」
何も言ってないのに、腕を引っ張られて無理矢理に近い状態で連れてかれる。
結と話されるのが怖くて、まともに話したことない人に連れて行かれるのが怖くて、
「やっ、やめて…。腕、痛いよ…。どこに行くの?結、助けて…結。」
と言っていた。結は聞こえたのか、連れ戻しに来てくれた。
「おいお前、嫌がってることをすんのは、妄想だけに留めとけよ?それ以上やったらどうなるかわかってんだろーな?」
結はケンカ腰で指をバキボキと鳴らしている。
「しょうがない、それじゃあ、ここで言うことにするよ。」
モテ男子・真剣 紅(まつるぎ こう)は、私のことを見つめて、こう言った。
「僕は、あなたの笑顔に一目惚れしました。つまり、好き、ということです。付き合ってくれますか?」
結は冷静すぎて、額に血管が浮き出ている。
私はどうすればいいかわからずあたふたしてしまう。
「私に言ってるんですか?」
「もちろんです。僕にそんな変な趣味はありませんよ?」
まあ、そーだろーね。
「碧月…。判断に困るのはわかる。しかし急かして悪いんだが、どっちにするか、今すぐ決めてほしい。」
「えぇー。そーだ!それじゃあ…」
「保留とか言わねぇだろ〜なぁ?」
「なんで分かるんだよー。むぅ〜。腹立つ〜。」
「お話し中すみません。結果は?」
いざ言え、と言われると
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