暁 〜小説投稿サイト〜
『男殺しの下劣女』
『ウリ』

[2]次話


ウリをしてる少女達は、自分の賞味期限や旬を知っている。
売れる時期に売って何が悪い。
少なくとも私はそう思っていた。

私が初めて援助交際をした時は金銭を受け取っていなかった。
私に指示してる人が受け取っていたから。
それに、援助交際だったのが卑怯な美人局になった時期があった。
逆らうことが出来なかったから、仕方無いと言ってしまえば仕方無い。
開き直るわけではないけれど、当時はどうしようも無かった。

養父に玩具にされ続けてる此のケガレた躰で、誰かが一瞬でも助かるなら、一瞬でも役に立てるなら...

私自身も、買う男の人達に救われていた時間が在るのも事実。

ウリというのは悪いことであることは勿論承知済み。
それでも、ウリに対する概念として、お互いにルールは在ると思っていた。
利害の一致で成立する関係性だと。

此の時期より後、私は自分の意志でウリをした時期がある。

既に痛い目にも遭っていた。
それでも、現実を知ってウリをやった。
今度は自分で金銭を受け取っていた。

買ってくれる大人の男の人達に、躰と時間を提供する変わりに、金銭を恵んで貰っていた。



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