暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜5つの希望〜
Another26 解放
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鎖を強引に千切ると、ナインテイルズはゼロに強烈な一撃を見舞う。
まともに喰らったゼロは上空に打ち上げられる。

ナインテイルズ「さらばだゼロ!!貴様を倒した後は新世代型のプロトタイプとエックスだ!!」

滅殺波動拳を繰り出そうとするナインテイルズを見てマリノはこのままではと焦るが、自分の攻撃程度ではナインテイルズはビクともしないだろう。

シナモン「マリノさん…アリア博士に新しい武器を貰ってませんでした?」

マリノ「武器…?ああ、あの訳の分からない…あれかい?」

マリノが取り出したのはハリセンを模して造られた武器・リベンジハリセンである。
エックスの強化アーマーの必殺技、ギガアタックに似た機構を持つ武器。
見た目も間抜けなこのような物でどうしろと?

シナモン「アリア博士が言ってたじゃないですか!!一発逆転の武器だって!!」

マリノ「そ、そうだけど…ああもう、どうにでもなれ!!ハイパーモード・クイックシルバー!!」

ハイパーモードを発動し、滅殺波動拳を放とうとしているナインテイルズにリベンジハリセンを振るう。
ナインテイルズもマリノ程度の一撃と思ったのか防御すらもしない。
リベンジハリセンがナインテイルズに炸裂した。

ナインテイルズ「っ!!?がああああああ!!!!」

凄まじい衝撃が自身を襲い、勢いよく吹き飛ばされていくナインテイルズ。

マリノ「す、凄…っ」

マリノはリベンジハリセンの破壊力に目を見開いた。
リベンジハリセンは敵から受けたダメージをそのまま攻撃力に変換する能力を持っている。
今までナインテイルズから受けたダメージがリベンジハリセンに攻撃力として蓄積されていたのだ。

ゼロ「っ!!」

ゼロはすぐさまプロトフォームに切り換え、セイバーを頭上に掲げるとセイバーに全エネルギーを収束させた。

ナインテイルズ「ぐ…っ…!!」

起き上がり、セイバーに収束されていくエネルギーに戦慄を覚えたナインテイルズは滅殺波動拳を放ったが、ゼロのエネルギーチャージも完了していた。

ゼロ「一刀両断!!幻夢零!!!!」

幻夢零と滅殺波動拳がぶつかり合うが、リベンジハリセンによって相当のダメージを負ったナインテイルズの滅殺波動拳は本来の威力を出せず、幻夢零に力負けし、ナインテイルズは強烈な衝撃波に飲まれて消滅した。

ゼロ「ぐっ…」

ナインテイルズの消滅を見届けたゼロは力尽き、倒れた。
これで、イプシロンを守る守護者達は倒れたのだ。
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