暁 〜小説投稿サイト〜
『魔法の薬』
『中毒者』

[8]前話 [1]後書き


少女には、身近に薬物中毒者が居た。
本当におかしくなってしまう。
躰や神経だけでなく、人格すら乗っ取られてる感じも否めなかった。

普段のその人の人柄なんてものは関係無く、クスリで、その人自身も変わってしまっていた。

中毒になってる人を見ると、単純にキマってて楽しそうにしてる人とは何かが違う。
其の何かは、言葉にするのが難しい。
なんとなく、わかってしまうだけ。

とにかくクスリは中毒になってしまうとヤメるにヤメられない。
自分の意志だけじゃどうにも成らない。

だから、そうなる前に気付いて欲しい。

自分が自分じゃなくなっていく事。
もう元の自分には戻れない事。
誰かを傷付けたり殺したりしてしまうかも知れない事。
自分の意志とは関係なく死んでしまうかも知れない事。

決して簡単な気持ちで手を出して良いものじゃない事を...。

仮に、少女と同じ様に、自分には何も無い。
守るべきものも、希望も、生きてく気力すら...本当に何もかも無かったとしても...。

其れでも、其れでもやっぱり、クスリに逃げないで欲しいと願ってしまう。
もしかしたら希望が生まれるかも知れない。
守るべきものに出逢うかも知れない。

諦めないで欲しい。



[8]前話 [1]後書き


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ