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ポケットモンスター 急がば回れ
18 ポケモンタワー
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待ってよ僕も!」

ピカチュウ「ピカ!」

2人とピカチュウは上の階へ駆けていく。
しかしどこの階もがらんとしている。

イエロー「何も無いね」

グリーン「まだまだ上だ!」

いくら上っても何も無い部屋ばかり続く。
次第に薄暗さが増していく。

イエロー「おかしい、もう100階以上は上ったのに……
こんなに高いわけがない」

グリーン「おまけに似たような部屋ばかりだぜ」

イエロー「まさか……」

ピカチュウ「ピカ」

グリーン「まさか……何だよ」

ピカチュウは電撃で床に印をつける。
そして1つ上の階へ上る。
同じ場所に同じ印がある。

イエロー「やっぱり、同じ場所をループしてたんだ」

グリーン「ゲームでよくあるアレか。
ということは引き返しても無駄だな。
何か仕掛けがあるはずだ」

イエロー「まさか、ゴーストポケモンの仕業か!」

ピカチュウ「ピカ!」

ピカチュウは気配の感じる方向に電撃を放つ。
ゴースが一瞬だけ姿を見せて、闇に消える。
逆の方向からナイトヘッドの攻撃が飛んでくる。
ピカチュウは素早い反射神経でかわす。

イエロー「気をつけて、複数いるかもしれない」

グリーン「面白い、やってやるぜ!
いけっ、フーディン!」

威厳のありそうな髭を生やしたポケモンがモンスターボールから現れる。

グリーン「フーディン、サイコキネシス!」

超能力のオーラのようなものが部屋に充満する邪気を払おうとする。
しかしすぐに掻き消されてしまった。

グリーン「そんなバカな……効かないだと?」

イエロー「ピカチュウ、雷!」

しかしピカチュウは眠っている。

イエロー「催眠術か……」

フーディンも催眠術をかけられていく。

グリーン「くそっ、なんて強力な催眠術だ。
フーディンが手も足も出ないなんて……」

フーディンは眠ってしまった。
そしてグリーンとイエローも催眠術をかけられてしまう。
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