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真・恋姫†無双 劉ヨウ伝
第167話 襄陽城攻め前夜2
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だ」
「しかし、甘興覇の忠義は孫文台に対するものではないでしょうか?」
「そうだろうな。だが私への恩も無碍にはしまい。甘興覇がここ荊州まで逃げてきたのは益州に生きる場所が無かったからだ。それを救った孫文台に恩を感じるのは当然のことだ。だが、甘興覇も日頃から劉君郎殿の存在のことを懸念したはず。それを私が払拭することを約束したのだ」
「なるほど。正宗様のお力なら益州牧の動きを抑えることが可能です。孫文台ではせいぜい刺客を実力行使で排除するくらいしかできませんからね。ですが益州牧と争うことになりますがよろしいのですか?」
「構わない。荊州を切り取れば次の標的は益州になる」
「しかし、甘興覇が正宗様に恩義を感じても孫文台への忠義を優先する可能性が高いのではありません?」
「恩を売るとはそういうものではない。恩を着せたことをいつまでも忘れず、それを返させることに固執しては相手の信頼を得ることなどできん。別に甘興覇が私のために何かせずともいい。孫家内に私に対し恩義を感じるものがいることが重要なのだ。いずれそれが不和の種になるかもしれない。今はそれで十分だ」
「正宗様、後学になりました」

 泉は正宗の考えに感嘆した様子だった。

「しかし、今回のことは戯れが過ぎた。今後は言動には気をつけることにする。心配をかけすまなかったな」

 正宗は泉の様子を見て反省したのか泉に謝った。

「いえ、そのようなこと。正宗様の身辺を警護することは私の勤めにございます」
「これからもよろしく頼む」

 正宗は泉に笑顔を向けた。
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