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M?R - メルヘヴン - 竜殺しの騎士
043話
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ますわ。アクア・グングニル!!』

アクアニードルスが噴出した事で水浸しになったフィールド。その水分が一点に収束し巨大な槍へと変化しジークの身体へと向かい直撃する。

「当たった!!」
「いやダメージになってねぇぞありゃ!」

アランの言う通りその一撃は間違いなくジークに直撃している、威力も申し分なく大抵のガーディアンでも蹴散らすことが可能―――だがそれでも威力不足、ランク的にはBが精一杯。悪竜の血鎧(アーマー・オブ・ファヴニール)で無効化出来る範囲内に収まってしまっている。

『掛かりました、スノウ!!』
「うん、待ってたよこの時を!!!アイシクルフルパワー!!」

直撃したグングニルは四散しジークの周囲へと飛び散っていくが同時にジークもびしょ濡れにした。空気を伝ってスノウが強烈な冷気を送り込み水で濡れきっている体を一瞬で凍結させていく。

「嵌められたかっ……!」

分厚い氷は頑強な拘束具となって騎士の行動を最低限に抑制する。―50℃にまで低下した氷が筋肉を硬直させ間接の動きも制限し完全に動きを封じる事に成功する。

「お願い思い出してください!!貴方は私達の仲間なんです!!」
「………耳障り且つ不愉快だ」

怒りを瞳を染め上げ顔を上げ睨みつけてくるジークに思わず怯んでしまう二人。完全に拘束した筈の体はゆっくりと動き氷に亀裂を走らせていた。直ぐにそこへ水を送りこみ凍結させていく二人だがそれでも動きを止めないジーク。

「お前たちなど敵で十分だ、ディアナだけが俺を認め求めてくれる女性だ。彼女の為なら俺は命さえも捧げよう」

魔力を放出し一瞬で氷を溶かした上で周囲の水分と共に蒸発させ容易に氷を作り出せないようにした上で一気に迫り、ウンディーネとスノウの腹部へと同時に拳を突き立てた。水のガーディアンであるウンディーネに触れる事は難しい筈なのにいとも容易く触れた上でウンディーネは余りのダメージにARMに戻ってしまいスノウは意識が朦朧とし地面に倒れこむ。

「これで終わりだ」

そういいながら取り出したARMを発動する、それは粘性を持った闇を生み出しスノウの周囲の空間を取り込むように広がっていき球体状になりスノウを閉じ込めた。

「なん、なのこ、れ………?」
「ディアナからの頼みだ、お前を連れて行く。ではなメルの諸君、姫を助けたければ城に来るがいい。その時は」

視線を動かしドロシーへと向き直り太刀ではなくバルムンクを引き抜きそれを向ける。

「ディアナの妹、貴様の相手は俺がする。覚悟しておけ」
「スノウ―――ッ!!!」

その言葉を最後にジークはスノウを連れ去って行った。その場に響いていたのはギンタのスノウの名を呼ぶ声だけだった。呆然とする一同にポズンがジークの勝利を告げるコールが木
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