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精霊使いの剣舞〜憑依聖剣を振るうもの〜
九話、喧嘩します
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「何なんだろうな? クレアならわかるけど、俺もだなんて」

「そうですよね? ユウトさんが"男の精霊使い"であることに関係があるんでしょうか?」

ユウト、クレアの二人は神議院の前で馬車を降り、巫女に案内をされながら話をしていた……小言で

案内された先は謁見の間……

そこで待っているように言われたユウト、クレアの二人は疑問を持つ

*小さい声です

「ユウトさん……」

「……何だ?」

「姉様から聞いていた話と幾つか違うのですが……」

「……俺も違和感があった、俺らだけなのも可笑しい……」

本来、謁見の間には最低でも精霊姫がいるべき……

なのにいまここには、ユウト、クレアの二人のみ……

不自然極まりないのである

「……クレア、一応何があっても良いようにスカーレットを召喚できる様にしておけ、嫌な予感がする」

「は、はい」

ユウトがそう言った瞬間……

周りが炎に囲まれた

●○●○

「!? スカーレット!」

「ファイア!!」

その炎に反応して精霊を召喚し、身を守る二人

「炎!?」

「!! あれ!!」

クレアが指差した先には……

ー…………。

炎のような赤い髪をした子がいた

「こ、子供……?」

其に驚くユウト

ー……。

子供が指をユウト、クレアの二人に指す

同時に

炎が襲い掛かる!

「!? レイン!!」

ユウトが叫ぶと同時に水の膜がクレアとスカーレットを包み込む

「ユウトさん!!?」

クレアが叫ぶが無視する

「てめぇ……何しやがる?」

ユウトが警戒しながら相手の出方を見る

炎を操る時点で精霊の可能性があるし、何より……

「(ここは精霊王との謁見の間……ということは)……精霊王?」

ユウトの言葉にクレアは驚いているが再び無視する

ー……寄越せ……

「「?」」

突然頭に響いた声に?を浮かべるクレアとユウト

ー……その小娘を寄越せ……

その途端、クレアに炎が襲い掛かる……







筈だった

「ふざけたこと抜かすな、このガキィィィィィィィィ!!!!!!!!!!」

バキィィィィ!!!!!!

ユウトがいつの間にかレインと憑依合体をしており、子供をぶん殴った

「…………えええええええ!!!!!!!!!?????」

其を見たクレアは驚く

「一寸ユウトさん!? なにやってるんですか!? 相手精霊王ですよ!?」

「故人は言う……"壊れたテレビは叩いて直せ"、と」

「何ですか、テレビって!? てかあれは叩いてないです、殴ってますから!!?」

ユウトの言葉に突
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