暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜夢を追い求める者〜
第1章:修正の始まり
第10話「和解」
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システムを破壊する際にシュヴァルツェア・レーゲンだっけ?あれが大分破損してしまったから、お詫びとして修理するまで俺たちはここに残る事になった。」

「....えっ?」

  初耳なんですけど...?

「束の奴が通信切りやがったからな。とりあえず、放置して帰る訳にもいかなくてな。」

「は、はぁ....。」

  束さんェ....。まぁ、あの人の自由奔放っぷりは今に始まった事じゃないし...。

「主に俺が修理に取り掛かるから、秋十君とユーリちゃんにはシュヴァルツェ・ハーゼの隊員と交流しててくれ。偶には外部の者と模擬戦って言うのも、いい経験だろうし。」

「ユーリ...あぁ、あの金髪の少女か...。」

「でも、食事とかで迷惑なのでは...?」

  模擬戦とか修理するのはともかくとして、生活する分には色々と負担を掛けてしまうと思うのだが...。

「食料は拡張領域にいくらか入っているし、サバイバルのためにも色々持ってきてある。負担はほとんどかからんよ。」

「拡張領域ってそんな使い方でしたっけ...?」

  そんな事言ったら服もなんだけど...。

「利用できるものは利用しないとな。」

「いや...まぁ...そうですけど...。」

  ラウラはそれでいいのだろうか?

「私にしてみれば恩人なのだから、その程度なら構わん。」

「...俺の考えていた事がよくわかったな。」

「戦闘時はそうでもなかったが、お前は考えている事を表情に出しやすいみたいだからな。」

  そうなのか...。直しておかないとな。

「後は上の奴らが許可してくれるかだが...。」

「あ、それは俺がVTシステムの事を盾に既に交渉済みだ。」

「...準備がいいな。」

  さすが桜さん。用意周到だ。えげつないことしてるけど。

「結果はどうだったんです?」

「特に損害を出さなければいいだってさ。」

  ...テロ紛いな事をしたのにそう言わせるって、一体何をしたんだ...。

「と言う訳で、しばらくよろしく頼む。」

「ああ。こちらこそ。」

  そう言って桜さんとラウラは握手をする。

「...っと、そろそろユーリちゃんの所に戻らないとな。」

「あっ...。」

  桜さんの言葉で思い出す。...ユーリ、あそこに置いたままだった...。

「私も行こう。お前たちだけでは、また騒ぎになるかもしれないしな...。」

「...歩けるか?」

「なんとか...な。」

  ...心配なので、体を支えさせてもらう。

「大丈夫だと言っているだろうに。」

「フラフラされてたら俺がヒヤヒヤさせられて困るんだよ。」

  身体が衰弱
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