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DQ5〜友と絆と男と女  (リュカ伝その1)
12.世の中やってもダメな事ばかり。どうせダメなら酒飲んで寝ようか!
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やら始めっから子分の印なんぞ無かったようだ。
俺は奥の部屋に行きドアの隙間からヘンリーの行動を観察する。
壁にスイッチ!床に階段出現!
あいつボッコボコ決定!
待ってろよ!
あいつ泣かす!
ぜってぇー泣かす!!



<ラインハット近郊>

父さんを見失いました。
ヘンリーを追って下へ降りたら、ならず共にヘンリーが攫われました。
ざまぁーと思ったけど、父さんの立場からしてヤバくね?
父さんに伝えたら、『まっぢーぃ?チョーやべぇーじゃーん!』(そんな言い方していません)てな事言って猛ダッシュ。
慌てて後を追ったけど父の姿はもう彼方。
途方に暮れる6歳児。
うーん…どうすんべ?

ダメ元でプックルの嗅覚を頼ってみる事にする。
「ねぇ、プックル。お父さんの匂いを辿って行ってよ」
「にゃう!」
お!言ってみるもんだな!
プックルが鼻をクンクンさせ地面の匂いを嗅ぎ動き出した。
「プックルー、辿り着いた所が可愛い雌猫の所なんてないよなぁ」
「にゃうにゃ!」
「可愛い雌猫の上に乗っかる、何って事ないよなぁ」
「にゃーにゃう!」
違う意味での雌猫ちゃんなら大歓迎なんだけど…



<ラインハット近郊>
プックルSIDE

にゃーにゃーにゃうにゃ、にゃにゃにゃにゃうにゃ。
にゃーにゃうふにゃあん。
「プックルー、まだかかるぅー…」
「にゃうにゃーん!」
「本当ー!よかったー」
にゃうにゃうにゃにゃにゃーん、にゃうふにゃにゃおん。

プックルSIDE END



<古代の遺跡>

その部屋はアルコールの臭気で充満していた。
火を点けたら引火しそうな程、酒の匂いで充満する部屋にヘンリーを攫ったならず者共が酒盛りをしている。
「いやー、あの王妃は相当の悪だなぁー!」
「全くだ!『第一王子を始末しろ!』なんて、女はおっかねー!」
「でも、殺すのは勿体ねーっての!奴隷として売れば更に金が入る!わっはっはっは…ん!なんだこいつ?おい、ベビーパンサーと一緒にガキがいるぞ!?」
1人の酔っ払いが俺の存在に気が付いた…遅っ!
「なんだお前、もう酔っぱらっちまったのか?」
「ベビーパンサーと一緒にいるのなら、ガキみたいに見えるモンスターだよ!」
うわぁ〜、こいつら殴りてぇ〜。
「おい!ガキ!」
酒飲んで大騒ぎする中、一人が俺の肩を掴み酒臭い息で話しかけてきた。
「俺にはよぉ…生きていればお前さんぐらいのガキがいたんだよ。でも貧乏でよぉ。病気になっても助けてやれなかった…」
「………」
「早く、ここから逃げろ!素面に戻ったら俺もこいつらの同類なんだ!さっさと消えろ!クソガキ!」
小声で俺に囁くと俺の事を突き飛ばし、また酒を浴びる様に飲む。
俺は、父さんを探す事にする。

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