暁 〜小説投稿サイト〜
歌集「春雪花」
138

[8]前話 [2]次話



 色褪せし

  もみじ葉踏みし

   渡り道

 幽かな日溜まり

    落つる侘しさ



 色褪せた紅葉の枯れ葉を踏み締め、一人歩く道…快晴の青空より晩秋の柔らかな陽射しが注いでいる。

 しかし…柔らかな陽射しが落としたものは、彼を想う淋しい私の影一つ…。

 踏み締めた紅葉の枯れ葉のように私の想いも色褪せれば…きっと心も軽くなるだろうに…。



 期待せず

  過ごせど君を

   忘れえず

 我が身虚しく

    眺む秋暮れ



 彼は私と共に生きてはくれない…。
 それは…至極当然のことで、期待なぞする方が痴がましいのだ…。

 だが…期待をしないと決めていても、彼が恋しい気持ちは捨てられず…彼のことを考え続けてしまうのだ…。

 そんな自分が虚しくなり…ふと秋暮れの枯れた景色を眺めると、より彼のことを想い…会いたくて仕方無くなってしまう…。

 そして…そんな自分をまた、虚しく感じてしまうのだ…。




[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ