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俺の名はシャルル・フェニックス
アイアンクローと不死鳥
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んの耐久力は束さんみたいに高くないからもっと優し、く……」

「ふむ、そうだな。なら、理子の分も束。
お前が受けろ」

「りこりーーん!?
裏切ものーー!!」

「なーむ、なーむ」

「ち、ちーちゃん!?今ミシッって、ミシッって言ったよ!?」

「ほう、頭に穴が開けば風通しも良くなって色々なことを思い付きやすくなるんじゃないか?」

「あっ、そっか。ちーちゃん頭イタッ!?イタタタッ!
ちーちゃん!握力増して――はぅ」

束の体から力が抜けてダラリとテーブルへと倒れる。

アイアンクローだけで人の意識を落とせるって、どれくらいの握力なんだろうか……

食らいたくないものだな……

「おお、束よ。死んでしまうとは情けない」

あっ、馬鹿……

「理子も余裕なのか、そうか」

「…………」

理子が落ちたのは一瞬だった。

なるほど、悪魔の一般的な耐久力だと、一瞬なのか。

ふと、横を見てみると当事者たち恋を除いた、白雪、黒歌の顔がひきつってた。

誠菜なんか、顔を青くしてガクブル状態だ。

あっ、だから3人以外は静かだったのな……

「ふん、黙っていればいいんだ」

それ、黙ってるちゃう。黙らしたんや。

「おれ、はらへってたんだー」

声の調子がおかしくて棒読みになってしまったのは仕方がないはず……

「あ、し、シャルちゃん。私がやります」

「おー、じゃあ手伝ってくれ」

「誠菜、ジュースのお代わりはいるかにゃん?
恋はお菓子のお代わりは?」

「……ん」

「あ、あ、あ、あ、は、はは、はひぃぃい!」

見て見ぬフリをしても悪くないはず……

俺、千冬を騎士に転生させたはずなんだけどなぁ……



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