世界の王に俺はなる!!
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
全身に重くのしかかる絶望感。キャスターの真名と宝具を突き止めたが逆にそれが精神的に重いプレッシャーを得る事となる結果を生んでしまった。敵クラスカードのキャスターはFate/EXTRAにて相棒として選べる三体のサーヴァントの内の一体であるキャスター。そしてその真名は玉藻の前、日本の平安時代末期に、鳥羽上皇に仕えたと言われる絶世の美女であり、白面金毛九尾の狐が化けたものであるとも言われた大妖狐である。その宝具、水天日光天照八野鎮石は常世の理を遮断する結界を展開し、無限の魔力供給を行うというぶっ飛んだ効果を持つ。
「これはっ、力を出し渋ったのは失敗だったな………」
「フフフッ」
力なく膝を突く心、相手の体力を、魔力を大きく削る為の行動は全て裏目に出てしまった。キャスターは宝具を既に展開しており無限の魔力供給を受けていた為持久戦の効果は無に等しい。逆自分の首を絞めてしまったに等しい。加えて魔力消費が少ないとはいえ宝具も使用した為に魔力の消費が激しかった。心はサーヴァントではなく普通の人間。幾ら宝具を手にした影響で魔力が上昇したとはいえ、結局賄っている魔力は自力で生成している。魔力の生成は苦痛を伴う為、体力を使う。
「ハァハァハァハァ………ぐっ!!(傷が……くそっまだライダーとの傷が癒えていなかったか………)」
「(ニヤァッ)」
獲物が苦しんで居る事に愉悦を感じているのか、キャスターは口角を釣り上げながら一瞬で心の背後を取り、その首筋へと牙を食い込ませた。
「ぐああああ!!!こんのぉお!!」
身体を大きく振るってキャスターを振り解くが、首筋にはくっきりとキャスターの歯型が付いている。そこから血が滴り地面を赤く染める。其処から流れ出しているのは血液だけではない、魔力を補充しやすい人間のものは体液を指す。キャスターは極上の魔力を味わう事が出来、更にその血を飲みたい、その身体ごと我が物にしたいという欲が身体の奥底からあふれ出してくる。妖艶に微笑む女狐は、首の出血を止めようと治癒魔術を掛けている心にゆっくりと歩み寄っていく。
「くっそ…なんとか、宝具を打ち消せればいいんだが………(思い出せ!何度もあのゲームはプレイしてきた、平和男のパートナー時のキャス狐にどうやって勝ったか!!)」
槍を地面に突き刺しながら強引に身体を立たせながら、過去の記憶を必死に漁る。過去、心はキャスターが出ていたゲームを愛用していた。その時にキャスターと対戦する機会も当然のようにあった。その時の戦いの記憶を思い起こそうとしている。何かヒントがあると信じて。
「(思い出せ!!無限の剣製が上書きされてマジ切れした事もあっただろうがっ!?………待てよ、固有結界を上書き………?)」
はっとしながらも、キャ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ