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相模英二幻想事件簿
File.1 「山桜想う頃に…」
V 同日 PM8:56
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まえば、高く大きな丘みたいなものなのだ。
「恐らくだが、あの山桜に…何か深い意味があるに違いない。きっと何かを隠そうとして、後世に事故死という形で話が伝わったんだろうと思う。それが一体何なのかはまだ解らないがな…。」
 藤崎はそう言うと、そのまま湯舟から出た。私は今一つ藤崎の言っていることが解らないまま、彼の後に続いて湯から上がり、同じように脱衣場へと向かった。
 私が体を拭っていると、藤崎はさっきの話に付け足す様に言葉を紡いだ。
「人の想いってのはさ…どれだけの歳月を経ようと、その想いが強い程に輝くもんだと思うんだ。ただ…それを悪用しようとする奴等もいる。見目に良いものだとしても、裏には必ずどす黒い闇が潜んでいるのさ。だから真実を見つけ出し、その想いを浄化してやんないと駄目なんだ。」
 その時の私には、藤崎が何を言っているのか全く理解出来ないでいた。ただ一言、「そうだな…。」と返すのが精一杯だったのだ…。




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