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藤崎京之介怪異譚
case.6 「闇からの呼び声」
短いつなぎ 12.22.PM.1:43
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は関わっていないが、田邊が話したらしいのだ。
 団員達の中には、少なからずそれを知る者もいる。特に真中は田邊とは幼馴染みだから、全てを知っていてもなんら不思議ではないのだが…。
「先生。俺、田邊から言われてたんですよ。」
「…何を?」
 いつも明るい真中が、その時は違っていた。その瞳は真剣そのもので、俺はそんな真中に驚いた。
 田邊が…親友である真中に言っていたこととは…。
「田邊の奴、俺にこう言ったことがあったんです。もし万が一自分が消えたなら、先生を支えてほしいと…。」
「何で…そんなことを?」
 聞けば歩道橋事件の時、俺が眠り続けているのを見ながら、隣に一緒に来ていた真中にそう言ったそうだ。
 何を思って言ったのかは解らない。だが、その時の田邊は何か必死な感じがし、真中は「分かった。」と答えるしかなかったと言う。
「だから正直…今回のこと、あまり驚いてないんです。あいつは…先生、貴方を守りたかったんだと思います。一番尊敬する師を…。」
「馬鹿な…!」
 俺は拳を握り締めた。
 田邊だって、俺がそんなことをされても喜ばないことを知ってる筈だ。だが、彼の中の決意は揺るがなかったのだ。
「信じよう。皆で祈っていれば、神だって今の世でも奇跡を起こしてくれるかも知れないからな…。」
 俺がそう言うと、皆は「はい。」と答え、後はただ…黙って過ぎ逝く時を見つめていたのだった…。



      case.6 end



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