暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜黒の剣士と神速の剣士〜
SAO:アインクラッド
第24話 悪魔の亡霊
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もクラインたち同様に驚愕した。
部屋の中央に黒い円のような物が現れていた。
それに加えポリゴンの欠片は黒い円に吸い込まれるように落ちていく。
しかも色を鮮やかな青から漆黒の黒に変えて。
そして徐々に黒い円は大きくなっていく。

「な、何なんだよありゃあ……」

クラインが言うが誰も応える者はいなかった。
応えられなかった。
この場にいる全員が初めて見る光景だった。
俺たちが沈黙して見ている間にも、ポリゴンの欠片は黒へと変色しながら吸い込まれていく。
全てのポリゴンの欠片が無くなると同時に黒い円の拡大も止まった。
そのまま誰も一言も発するこのなく見続けていると急に黒い円が渦を巻きながら天井に向かって伸びていく。
数秒で天井に着くと黒い柱は渦を巻きながら状態を維持する。
不意に黒い柱の数カ所が溶けるように小さな穴が開く。
それは次第に大きくなっていき数秒で黒い柱は消え去った。
そして柱の中にいな何かが姿を現した。
姿形はグリームズアイズに酷似していた。
違う所は、姿が闇で形作ったようになっていること、本来のグリームズアイズより少し小さいこと、そして背中に禍々しい翼が生えていることだ。
黒い円は急速に小さくなっていき、消滅した。
それと同時にカーソルが表示される。
カーソルの色は赤。
そして名前は《The Devil Phantasma》─── 悪魔の亡霊

「どうする?カゲヤ」

「戦うしかないだろ」

「でもこの人数じゃ厳しいよ」

「それにさっきより強そうだよ」

その間にも悪魔はゆっくりとこっちに近付いてくる。

「キリト!カゲヤ!どうすんだよ!」

後ろでクラインが叫ぶ。

「クライン!お前たちは軍を安全な所へ連れて行け。あいつの相手は俺たちがする」

「死ぬんじゃねぇぞ!」

クラインはそう言うと軍と仲間たちを連れて移動する。

「大丈夫なのか?」

キリトが不安そうに聞いてくる。

「可能性は低いがやるしかない」

「そうね。それにこいつを倒さないと上の層に行けないもの」

「わかった。だが無茶はするなよ」

「言った本人が一番無茶しそうだけどね」

その言葉に皆クスッと笑う。
キリトは頭を掻きながらぼやく。
だがすぐに気を引き締めると先にキリトとアスナが飛び出した。

「行くぞ!アスナ!」

「うん!」

悪魔の亡霊はキリトに反応するとグリームズアイズが持っていたのと同じ剣を振り上げるとキリトに向けて振り下ろす。
だが、その剣も闇で形作ったかのような剣だった。
キリトはその剣を受け止めると押し返す。
すかさずアスナが飛び込みソードスキルを撃ち込む。

「サキ、俺たちも行くぞ」

「わかった」

俺たち
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