暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜黒の剣士と神速の剣士〜
SAO:アインクラッド
第23話 輝く目の悪魔
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とうとうソードスキルがキャンセルされ横に飛ばされる。
数回床を激しく転がりながらもなんとか体勢を立て直した直後コーバッツが叫んだ。

「全員……突撃!!」

部隊を立て直したコーバッツは8人を4人ずつの横列に並べ突進を始めた。

「やめろ!!」

扉の方から叫ぶ声が聞こえ目を向けるとキリトとアスナが到着していた。
少し安堵すると止めるため悪魔へ向かう。
だが、悪魔は仁王立になると地響きを伴うほどの咆哮をあげ、口から噴気を撒き散らす。
その噴気に8人の突進の勢いが緩む。
少し離れていた俺の所にも噴気は届きスピードが遅くなる。
そこにすかさず悪魔は剣を突き立てると1人をすくい上げるように斬り飛ばした。
飛ばされたプレイヤーは悪魔の頭上を越えキリトたちの眼前の床に激しく落下し、そしてポリゴンの欠片となって爆散した。

「「「うわあぁぁぁぁあ」」」

リーダーを失った軍はたちまち瓦解し悲鳴を上げながら逃げ惑う。

「だめーーー!!」

扉の方から絶叫と共にアスナが突っ込んでくる。

「アスナ!!」

少し遅れてキリトもアスナの後を追う。
クラインたちもときの声を上げながら追随する。
アスナの捨て身の一撃は不意を突く形で悪魔の背に命中したがHPはろくに減らない。
悪魔は怒りの叫びと共にアスナに向かって剣を振り下ろす。
アスナは咄嗟にステップでかわすが完全には避けきれず地面に倒れこむ。
そこに連撃の次弾が容赦なく降り注ぐ。
しかし、ぎりぎりのタイミングでキリトが悪魔の剣の攻撃軌道をわずかに逸らす。
その間に俺は悪魔を攻撃する。

か、硬い……!!

高速で繰り出す斬撃を喰らわせても悪魔のHPはほんの少ししか減らない。

「これなら、どうだ……!」

俺は次々とソードスキルを発動し最後に神速スキル32連撃技《フロォウイング・スタースラッシュ》を斬り込む。
しかし、

「いくらなんでもこれは硬すぎじゃないのか……」

悪魔のHPは1割しか減らなかった。
本来なら3割から4割程度削れてもおかしくない攻撃だった。
奥の方ではキリトとアスナが悪魔の攻撃をパリィとステップで凌いでいるがHPがじりじりと削り取られていくのが見て取れた。

このままだとまずいな……仕方ない。あれをするしかないか……

俺は悪魔の背中に一撃見舞うと後方に下がりサキを探す。
サキは軍のプレイヤーを部屋の外へ引き出していた。
軍は大方部屋の外へ避難していて残りの軍のプレイヤーも扉の近くまで来ていた。

「カゲヤ!!」

「!?」

キリトの叫びにハッとして前を向くと近くまで剣が迫ってきていた。
一瞬剣で防ごうか迷ったがソードスキルだと気付き咄嗟に後ろに跳び回避する。
悪魔が使っ
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