暁 〜小説投稿サイト〜
夢の終わるその日まで
√明久
そんな気がするの
[1/3]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
吉井君にお友達を紹介してもらった。正直に言うと名前はあまり覚えていないのだけれど、顔は覚えている。顔と名前を一致させるためにも紹介してもらった人には挨拶に行こう。そうだなぁ……まずはあの子のところに行ってみよう。
「ねえねえ、君っ」
「ん、なんじゃ?」
この、独特なしゃべり方をする秀吉ちゃん。秀吉ちゃんはすごく気になっていた。この子とは絶対に友達になりたいと思っている。
「唐突なんだけれど、実際のところ、君って本当に女の子なの?」
「何を言っているのじゃ。わしは立派な男子じゃ」
そんな気はしていた。そんな気はしていたよ。初っ端から吉井君に嘘をつかれた気分だ。
「やっぱりそうだよね。吉井君が「一見女の子に……」って言っていたんだけれど、私には秀吉ちゃんが女の子には見えなかったんだよ」
「何を教えているのやら……。とにかく、わしは男じゃ。それとその「秀吉ちゃん」はやめんか」
いや、でもやっぱり女の子にも見える。
「なんだろう、秀吉君が「わしは男じゃ」って必死になっているところを見るとやっぱり女の子なんじゃないかって思えてくるんだけど、ふとした瞬間に見せる仕草はやっぱりかっこいい男子に見えるんだよね、わかるかな?」
「な、何を言っているのじゃお主は」
少し顔を赤らめて目を逸らした。
「ふむ……中々に可愛いのじゃ」
「真似をするでないぞ!!」
手をブンブン振って否定しているところをみるとすごく可愛い。顔がそもそも女の子みたいな顔しているのに、そんな可愛い仕草をしたら誰だって女の子だと思うと思う。
「可愛いのじゃ」
「可愛くないのじゃ!!」
この子とは仲良くなれそうな気しかしない。この子となら魔法少女になれそうな気がする。もしくは美少女戦士。
「一緒に魔法少女にならない?」
「ならんのじゃ」
「じゃあ美少女戦士になろうよ」
「お主が言っているのは全部女の子向けのものなのじゃ。ワシには到底縁のないものなのじゃ」
「まあ、確かに言われてみればそうだけど、黙っていてもしゃべっていても秀吉君はなれるよ。諦めたらダメだよ」
「なりたいとも思ったことはないのじゃが……」
なれる、なれるよ。私たちならなれる。
次はカメラを持ったあの子。なかなか良い趣味を持っている。そんな気がする。
「ちょっといいかな?」
「……」
一瞬無視されたのかと思ったけど、手は動きつつ顔はこっちを見ていた。
「さっき吉井君に君のことを紹介してもらったんだ」
なるほど、と頷いて話し始めた。
「……無津呂財閥の次期9代目の跡取り。祖父の無津呂秀次郎はあらゆる企業の筆頭株主。五本の指に入るほどの世界的大富豪だ。その孫娘の無津呂依子は身長138p、足のサイズは19p。無津呂依子のことに関しては何でも知っている」
何故かこの人は私の個人情報をたくさん知
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ