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ぶそうぐらし!
第6話「さいかい」
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長い髪の、大人しい雰囲気の少女が、心配そうな目で彼女を見る。それを彼女は、安心させるように諭す。

「....、....。」

「...うん。いい子ね。」

  少女は、声を出さない。いや、出せない(・・・・)。パンデミックが起きた時の恐怖で、声が出せなくなったらしい。

「........うん、今は大丈夫ね。じゃ、行ってくるわ。」

  バリケードが薄い窓の近くに立ち、廊下の気配を探ってからそう言う。

「...気を付けてください。あなたがいなくなったら、私達は...。」

「分かってるって。」

  そう言って、彼女は教室の外へと出て行った。








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