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ドリトル先生の水族館
第六幕その八
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「君達は違うね」
「幾ら何でもね」
「そんなことしないから」
「絶対にね」
「他のアザラシを襲うとか」
「水槽まで出てとか」
「有り得ないよね」
 バイカルアザラシさん達も流石に、とお話するのでした。そして。
 そのお話をしてです、また言いました。
「そういえばゾウアザラシさん達は大きいし」
「キタゾウアザラシさんもミナミゾウアザラシさんもね」
「どっちもね」
「同じアザラシだけれど」
「それぞれ違うね」
「そう、だから君達もね」
 バイカルアザラシさん達もというのです。
「同じだけれど違うんだ」
「そういうことなんだね」
「皆そうなんだね」
「だから僕達も別に意識することないんだ」
「そうなんだね」
「うん、ただ君達は海水は駄目だからね」
 湖に住んでいるからです。
「プールとかいる場所は別なんだよ」
「確かにね」
「僕達塩が多いと駄目だね」
「だからいる場所はなんだね」
「違うんだね」
「そうだよ、そのことはわかっておいてね」
 先生はバイカルアザラシさん達にこうもお話しました、そしてでした。
 そのうえでバイカルアザラシさん達も診察してでした、全てのアザラシさん達の診察を終えてです。それから。
 スナメリさんの診察もしました、皆スナメリさんの真っ白な身体を見て言います。
「何時見てもね」
「スナメリさんって奇麗だよね」
「この白い身体がね」
「とても奇麗だよ」
「あら、有り難う」
 スナメリさんは一家です。その中のお姉さんが皆にプールの中から応えました。
「そう言ってくれるのね」
「うん、実際にね」
「スナメリさんとても奇麗だから」
「そう思うからね」
「私達も言ったのよ」
「やっぱりそう言ってくれると嬉しいわ」
「それは何よりだね。ところでね」
 先生もスナメリさんに尋ねます。
「困ったところはないかい?」
「そうね、そろそろね」
 スナメリのお姉さんは先生の質問に答えました。
「私結婚しないと駄目よね」
「うん、そうした年齢だね」
「だから誰かいないかしら」
「その話ならね」
 お姉さんの結婚についてです、先生はすぐに答えました。
「今進んでるよ」
「あら、そうなの」
「鳥羽水族館にもスナメリ君達がいるからね」
「そこからなのね」
「君のお婿さんが来るよ」
「それは何よりね」
「とてもいい子みたいだから」
 それで、というのです。
「楽しみにしているんだよ」
「嬉しいわ、私達怖いことはね」
「苦手だよね」
「どうしてもね」
 このことはというのです。
「それでなのよ」
「そうだね、君達はとても平和な生きものだからね」
「乱暴な方は怖いわ」
「同じスナメリ君だから」
 お姉さんと同じくです。
「安心してね」

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