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異世界に呼ばれたら、魔法が使えるようになりました。
移動中
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 レイアに連れられて大通りを歩いて行く。
 夕方まではまだ時間が有りそうだが、すでに多くの買い物客が道に出ており、食べ物を売る屋台が出始めている。
 ただ屋台の場合はまだ半分ぐらいが夜に向けて準備をしている最中だった。

 途中野菜と肉の串焼きのお店が有り、レイアがそこに近づいていき二本ほど買う。
 こんな男らしい物を買うレイアに、あれっと僕が思っていると、買ってきた串の一本を僕に渡して、

「これ、美味しいんです」
「肉食系なんだね」
「……私もリリアもお肉とか大好きなんです。何だかよく私もリリアもかわいいケーキを食べているように思われているような」
「うーん、レイアが可愛くて美人だからじゃないかな」

 僕はそう言ってしまった。
 けれど言ってから後悔してしまう。
 女の子に可愛いとか美人とか今までバカのいい子に冗談めかしていって気まずい思いをしたりというか、告白に聞こえそうなのでそういったことは言えないというか。

 というか今のは酷薄に恋超えてしまっただろうか。
 ど、どうしよう、気まずいかもしれない。
 そう僕が焦っていると、そこでレイアはふうとため息を付いてから、

「さあ行きましょうか。食べながらはあまりお行儀がよくないですが、少しでも移動したいので」
「う、うん、そうだね」

 レイアは特に恥ずかしがる様子もなく僕の手を引いた。
 それに僕は安堵したようながっかりしたような……どうやら木にしてはいないようだというか、流されたらしい。
 お姫様だしそういったことは言われ慣れているのかもしれない。

「……不意打ち過ぎます」
「? なにか言った?」

 がっかりしながら考え事をしていた僕は、レイアが何を言っていたのか聞き逃してしまった。
 でもそれ以上何も言わないので僕は諦めて、串焼きを口にする。
 果物や香辛料を使った甘辛い味付けのソースが肉と玉葱のようなものにかかっていてとても美味しい。

 レイアが美味しいと言っていた通り、口に含むと熱々で中は程よく火が通って肉汁があふれる。
 美味しいと思って僕が食べていると、

「気に入っていただけましたか?」
「うん。とっても美味しね。よく食べたりしているの?」
「……以前はちょくちょくリリアと一緒に食べていました」
「そうなんだ、きっと他にも美味しいお店とか知っているんだよね。そこも案内してもらえると嬉しいな。あ!」
「どうされましたか?」

 リリアが僕に首を傾げて問いかけてくるので僕は、

「この世界のお金を僕は持っていないから稼いだほうがいいかな?」
「……それはお気になさらずに。私が勝手に呼んだわけですし」
「そういうわけにもいかないよ。まず魔法を教えてもらってちょっとでもお金を稼いでおこう」


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