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ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第59話 レイラを救え
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も言ってるだろうが!」
「だから、誰がランスの下僕よっ!!」

 かなみがユーリの代わりに抗議するかなみ。……この時、当の本人は くしゃみをしているのだった。

「だぁぁ! 兎も角、ここはその辺をきっちろと教えてやらなくてはならない!」

 ランスは、殆ど強引に話を終わらせると、シィルとかなみを連れて司令部に向かっていった。






〜リーザス軍司令本部〜


 ランスは、ずかずかと我が物顔で司令本部へと入っていく。
 ……ランスの性質は皆が知っているから、今更ケチをつける者などはいなかった。ランス自身の戦闘能力の高さも、リーザス軍の皆が知っているから それも拍車をかけていた。当然だが、騎士道を重んじる彼女は……複雑だったが、自身が最大限に信頼出来るユーリも信頼しているから、一先ず落ち着いていた。

「あ、ランス。遅かったじゃない」

 マリアが、ランスに気づいて声を掛けたが……、ランスはというと、さっきのことがあるから、随分と不機嫌気味に。

「うるさいっ! オレ様が司令官だぞ!? 何をしようとオレの勝手だ!」
「はぁ……、随分とご立腹だな? 朝っぱらから」

 腕を組んで壁に寄りかかっていたユーリは苦言を呈していた。勿論だが、ユーリ自身も大体の想像はつく。

「どうせ、かなみが呼びに行って、マリアが呼んでいる……と言ったら、『最高司令官に生意気な〜〜』とか言ったんだろうけど」
「わぁ、流石はユーリさんですね? 間違ってません〜」

 シィルは、ユーリを見てぱちぱちぱち〜っと拍手を贈っていたが、当然ながら、ランスに頭を叩かれた。

「ひんひん……わ、私はただ……、ランス様とユーリさんがとても信頼されていると……」
「馬鹿者! コイツはただの下僕だって言ってるだろうが!!」
「ひんひん……」
「だから、誰が下僕だっての……」

 やれやれと、ユーリは首をふる。
 ひさしぶりに自分で否定できたなぁ……と、この時思ってしまっていた。いつも、主にかなみが代弁をしてくれていたから。

 そして、この場にいるのはリーザス軍の将軍・副将達とカスタム側では、マリアのみ。

 他の皆は別作業をしている。町の復興の手伝いであったり、物資の調達等を行ってくれているのだ。それは主にランを中心にしている。

 その仕事ぶりは、レッドの町の住人はとても大助かりであり、……これは、1話に1回は言いたいほど、相変わらず、カスタムの面子はスペックが異常に高いのである。

「オレ様は、最高司令官だ! なら、ユーリもマリアも、この解放軍全員がオレ様の部下だ! 敬うのだ!!」
「はいはい。なら、ランスもオレに負けないようにな? 上官のくせに、手加減してくれ〜とかは言わないよな?」
「だぁぁぁ!
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