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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
Episode of Tabasa 臆病者-オリヴァン-part2/必殺の魔法
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それをほぼ同じ時間、タバサたちも腹をすかせてきた頃だった。
グレンは男性と言うこともあって、タバサたちとは別室を与えられていたためここにいない。
「そういえば、そろそろ腹が減ってきた思わない?」
ふと、キュルケが外が暗くなり始めたのを見て呟く。タバサも同じ事を考え頷く。見かけによらず大食らいなのだからご飯は欠かせないのだ。
部屋に設置された、用事の際に執事やメイドを呼び出すためのベルを鳴らしてみる。本来ならこれで誰かがしばらくの間を置いた後にやってくる。数秒ほどの間をおいてから、二人の部屋をノックする音が聞こえる。
しかし直後、ゴツッ!と何かを叩いた音が廊下から聞こえてきた。その音を聞いてタバサが、そして彼女に続いてキュルケも警戒して杖を取る。何かあったのか?
(考えてみれば、ここってある意味敵地って事になるのよね…)
今になってかもしれない。警戒を強めるキュルケ。
「タバサ、あたしが開けるわ」
「ダメ、私が開ける」
少しでもタバサの負担を減らそうと、キュルケは自ら扉を開くというが、タバサとしても元々関係の無かった彼女を必要以上に巻き込むわけに行かないので、自分が開けるという。
二人がそういっている間に、扉が開かれた。二人は言い争いになりかけていたところだったが、開かれた扉を見て咄嗟に扉から一歩引いて身構えた。
扉が開かれると同時に、何かが倒れこんできた。それは、アネットとは別の一人のメイドだった。彼女は気絶していて、傍らにはナイフが落ちている。
「無事か、お二人さん」
「グレン!」
後に続くようにグレンが姿を見せた。
「これは…?」
タバサが倒れてメイドを見ながら問う。
「さっきこのメイドさんが俺にナイフを向けてきやがってな。加減するのが難しくて手間掛かったけど…逆に説明の手間が省けたぜ」
「…屋敷は、敵地の中央。今まで動きは無かったけど、今になって動き出したということ?」
「ああ。どうやらこの子だけじゃないみたいだぜ」
グレンがそういったとき、ガシャン!!とタバサたちの客室の窓ガラスが割れて、中に数人ほどの人影が入り込んできた。振り向く三人だが、その侵入者の顔に驚いた。
「こいつは…確かあのお坊ちゃんのクラスメートの…!」
「まさか、直接屋敷に乗り込んで仕返ししようって腹かしら?」
侵入者は、なんとオリヴァンをいじめていたアルベールたち、いじめっ子集団だった。だが彼らだけではない。他にもこの屋敷で何度か見かけた、住み込みのメイドや執事まで混ざっている。クラスメートの屋敷に着てまで仕返しをしたがるとはたいした執念ではあるが、同時に愚かなことだと思う。自分の家名にかえって泥を塗るだけだ。
「…違うと思う。彼らの目を見て」
しかし、タバサは彼らを見て否定的な言葉を述べる。タバサに言われ、二人はアルベールたちの
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