暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
魔人‐ファウスト‐part2/死を運ぶ魔人
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込んでいた。
やがて光のドームはウルトラマンとファウスト・青い球体のベムラー、そしてサイトを包み込んで消滅したのだった。
「さ、サイト…サイト!?」
サイトの姿が影も形もなくなったことに、ルイズたちは驚く。
「あの銀色のウルトラマン…一体何をしたんだ?」
ギーシュは辺りを見渡してみたが、サイトたちの姿はどこにも見当たらなかった。
「わからないわ…でも…」
「う、うええええええん!!!サイトーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
べたぼれの対象であるサイトをロストしたせいで、ルイズはその場に座り込んで、子供と言うよりも、幼児と言う言い方が相応しいくらいに座り込んで泣き叫んでいた。
「ショックのあまり幼児退行してるルイズをどうにかした方がいいのは確かね…」
モンモランシーはサイトを探すより先に、この子をどうやって落ち着かせるかについて頭を悩ませた。ルイズは一度啖呵を切るとなかなか収まる気配を見せなくなるものだから、それが泣いた場合でも同様かと思うと気が滅入ってしまう。
「こんな問題児を置いて行って、彼は何を考えているのよ…」
今の状態のルイズを一番うまくあやすことができるのはサイトただ一人。だから早く姿を見せてほしいと、いろんな意味でサイトの無事を祈るモンモランシーだった。



「………………!!」
光のドームの中へ侵入したと同時に、サイトはゼロと意思を合わせ、テクターギア・ゼロへと変身を完了させた。現在の彼は、ラグドリアン湖の湖畔ではなく、水面がところどころ存在している赤い地面の荒野の真ん中に立たされていた。
「ここは…いったいどこだ…?」
メタ・フィールドのことなんて梅雨も知らないゼロはその場に突っ立っていた。ふと、シュウの変身したウルトラマン・ジュネッスブラッドの姿を確認した。この空間の発動者である彼も当然ながらこの世界にいた。
「なあ、ここは一体…」
「…!避けろ!」
どんな場所なのかを尋ねようとした時だった。ジュネッスブラッドはとっさに頭上を見上げると、ゼロを急に押し出した。押し出されたゼロと押した反動で後方に飛び退いたジュネッスブラッドが立っていた場所に、一発の紫色の光弾が落下した。それから次々と、二人を狙って空から光弾が何発も降り注いできた。バックステップ・バック転などを駆使しながら二人は空から雨の如く降り注ぐ光弾を避けていく。
「UURYAAAAAAA!!!」
「グワ!!」
だが、最後の一発をジュネッスブラッドが避けて宙に一時浮いた途端、突如ファウストが飛来、ジュネッスブラッドの首根っこを右手で掴み、そのまま地面に激突、押さえつけた。
一体どこに隠れていたというのだ。自分の独壇場のはずなのに、まるで忍者のように隠れてから突如出現し、そして攻撃してくるとは。ジュネッスブラッドは地面に首根っこを
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