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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
盗賊-フーケ-part3/二大戦士、異世界に降臨す
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緒にしてるからね。黙っておくよ」
「…感謝する。マチルダさん」
表情を変えないままシュウはそう告げる。
「そういえば、最近トリステインで噂になってたあの巨人、あんたは興味ないのかい?」
「…ないと言えば、嘘になるか」
シュウも噂にはすでに『ウルトラマンゼロ』のことを聞き及んでいた。自分と同じウルトラマンを名乗る巨人、ゼロ。自分の味方になるのか、それとも敵となるのかはまだわからない。だがシュウには一つはっきりしていることがあった。
(…奴が俺の敵になるのなら、俺は躊躇わず殲滅するだけだ)
同じウルトラマン同士だと言うのに、この考えはおかしいと思うかもしれない。でも、彼のいた世界でこう考えても仕方ないことでもある。彼の世界で人類に味方をしたウルトラマンは『ただ一人だけ』しかいなかったのだから。だから人外に対する警戒は怠ってはならないのだ。
「で、ここはどこらへんだい?」
フーケはこの辺りがどこなのか気になってシュウに尋ねる。
「…あの村だ」
シュウが静かに告げると、周囲を見渡したフーケはその意味を理解した。
「あ、ああ…ここか」
「今日はもう疲れたはずだ。あんたはゆっくり休んでくれ」
背を向けて、森の向こうから見えるかすかな明かりを向いた彼からかけられた気遣いの言葉に、フーケは表情から見て驚いていたことが見え見えだった。が、あまり声に出すと無表情で何を考えているのかわからない彼を怒らせてしまいそうなので、いたって冷静に保ちつつ、適当に返事をする。こういう感じの男にはあまり気に触れるようなことを言わない方がいい気がした。
「そう、だね…あの子の顔もあんたが召還されて以来あまり見てないから、そうさせてもらうよ」
それでも動揺しているように見えるが、シュウは森の中に見える村へひたすら歩いたままなので気づいていない。先にある小さな村にたどり着くと、シュウは村のとある家の扉をノックする。
「…『ティファニア』、俺だ。今帰ったぞ」
すると、その家の扉が開かれ、帽子を被った少女が顔を出してきた。
「お帰りなさい。…って、あ!」
その少女は、外が暗く家の中が暖炉の明かりで明るくなっていたせいで、外からはよく顔を拝見できなかったが、彼女がフーケの顔を見て、闇を吹き飛ばしそうなくらいの輝かしい笑みを見せていたことは間違いじゃなかった。
「マチルダ姉さん!」

その頃…。
とある宇宙の、名もなき惑星。そこには顔が獅子を意識させたような作りになっている、赤い巨人がいた。
「ゼロ、一体どこへ消えたのだ?」
その巨人の名は…ウルトラマンレオ。この日サイトがオスマンに教えた地球防衛軍MACと共に怪獣・侵略者と戦ってきた、宇宙警備隊最高幹部『ウルトラ兄弟No.7』の戦士だ。彼は他のウルトラ兄弟たちとは違い、M78星雲光の国の出身ではなく獅子座
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