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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
盗賊-フーケ-part3/二大戦士、異世界に降臨す
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し切れずに…いや、彼は伊達にウルトラマンを名乗っているわけではない。鞭の嵐の中をかいくぐってグドンに向けて蹴りを一発、そしてジャブストレートを二度食らわせ、地上に投げ倒した。
しかし、グドンは立ち上った途端に両手の鞭をウルトラマンの両腕に絡みつかせた。
「ヌゥ…グ!」
予想以上の強烈な力だった。そのせいか無理を振りほどこうにも、全然ほどける気配がない。グドンは近づいてウルトラマンに鋭い牙をむき出してきた。ツインテールという立派な餌を目の前に、ウルトラマンに食らいつこうとしている。だが、ここでグドンは敵を知らな過ぎた故のミスを犯していた。それは、両腕を銀色のウルトラマンの両腕に絡みつかせていたこと。
なぜこれがミスと?それは、銀色のウルトラマンの両腕に装備された腕輪には、魚のひれのように刃が着いていたからだ。
「ヌゥゥゥ…シェア!!!」
腕輪の宝珠が光ると、気合の声を発したウルトラマンが一気に自分の両腕を後ろに引っ張った。同時に、グドンの自慢の両腕の鞭は無残にも二本とも切り落とされてしまった。武器を失い丸腰のグドン。しかもグドンには、鞭意外にまともな攻撃手段はなかった。
ウルトラマンから頭を掴まれひじ打ちを顎に受け、さらに頭上からの鋭いチョップにグドンは頭がくらくらしていた。
「ディヤ!!!」
しかし、ウルトラマンの更なる回し蹴りによってグドンは大きく吹き飛んだ。思い切り地面に落下し叩きつけられるグドンに、もうウルトラマンに立ち向かえる力は残っていない。
すると、ウルトラマンの両手に稲妻がバチバチとほとばしり、彼は両腕を十字に組み、グドンにまっすぐ向ける。
歴代のウルトラマンたちの、おなじみの必殺の技の構えだ。銀色のウルトラマンの十字に組まれた手から紅く染めあがった必殺光線が発射された。
〈クロスレイ・シュトローム!〉
「ハァァァ…ジェア!!!」
光線はグドンにまっすぐ直撃した。光線を浴びせられたグドンの体は、木端微塵に砕け散った。

「デア!」
ゼロはツインテールの尾の付け根に向けて手刀を仕掛ける。だが尾の力は強く、ゼロのチョップを跳ね返した。ならばと胴体に直接拳を叩き込むと、ツインテールはお留守になったゼロの足に噛みついてきた。足に噛みついてきたツインテールを振り払おうとするが、ツインテールの尾がゼロの首に絡みつき、自由を奪う。ゼロは自分の首に巻きついているツインテールの尾を解こうとするが、なかなかほどけない。だが、根性任せに力を振り絞った彼は、強引にツインテールの尾から抜け出し、足に噛みついてきた顔も蹴りつけた。
今度はこちらの番と、ゼロはツインテールにとびかかる。だが、ツインテールはしゃがみと似た要領で体を丸め、ゼロの飛びかかりは空振りに終わり、結局背後に回り込んだ程度に終わる。すると、とっさにこちらを向いてきたツイ
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