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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
盗賊-フーケ-part2/盗人の守護者
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たのです。フーケの居所がわかりました」
 それを聞いて、教師たちからおお!と感嘆の声が上がる。すでにこの時、フーケの掌に踊らされていると知らずに。
「仕事が早いの」
「近くの森の廃屋に黒ずくめのローブを纏った不審な男が入っていったそうです。おそら
く…」
「ま、間違いありません!黒いローブに身を包んだ…フーケです!」
 キュルケが声を上げる。一部偽りの情報が混じっていることに気づかずに…。
「では早速王室に報告しましょう!王宮衛士隊に頼んで兵隊を差し向けてもらわなくて
は!」
 シュヴルーズが言うが、オスマンは机を叩いてそれを拒否した。
「馬鹿者!王室に知らせてる間にフーケに逃げられてしまうわい!!それにこれは我々の落ち度!身にかかる火の粉を己で振り払えんで何が貴族じゃ!学院で起きた問題ならば
我々の手で解決する!我と思う者は杖を掲げよ!」
 ロングビルはそれを聞いてほくそ笑む。ここまで計画通りだ、あとはサイト…または彼の主であるルイズが杖を掲げれば自分の作戦が成功したも同然だ。
 だが誰も掲げなかった。フーケが怖くてただ顔を見合わせるだけだった。
「どうした?フーケを捕らえて名を上げようとする貴族はおらぬのか?」
「ミス・シュヴルーズ、あなたがあの時の当直だったでしょう!あなたが行くべきでは!」
「そ、そうですが…ミスタ・ギトーも真面目にやっておられましたか!?」
 ついには責任の擦り付け合いを始めてしまう。オスマンは頭痛に悩まされたかのように肩を落とす。貴族はいつからこんな情けない姿になってしまったのか。
「だめだこりゃ…盗まれた『破壊の杖』は彼からもらった大切なものだというのに…」
 するとその時、杖を掲げた者がいた。挙げたのはなんとルイズだった。
「ミス・ヴァリエール!あなたは生徒ではありませんか!ここは教師に任せて…」
「お言葉ですが、誰がフーケを捕まえに行くのですか!?先生方は誰一人杖を掲げていない…つまり誰も行く気がないってことじゃないですか!誰かが行かなくちゃならないというのに!だったら私が行きます!私への遠慮は必要ありません!」
「お、おい…ルイズ!無茶だ!」
 大丈夫なのか?サイトは正直先日のルイズの言葉に眩しいものがあったのを覚えていた。でも、冷静に考えたら危険だ。彼女は魔法がロクに使えない身だ。そもそも対峙できる力があると思ったら、明らかにNoとしか言いようがない。
「サイト、あんたは黙って着いてくるの!これは私が決めたことなんだから!」
 ンな無茶苦茶な…サイトは頭を悩ませた。
「しかたないわね…私も志願します。ヴァリエールには負けられませんわ」
 そんなサイトを見かね、キュルケも対抗意識からか杖を揚げ捜索隊へ志願する。
「あんたなんかに着いて来て欲しくないわよ」
「あなた一
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