暁 〜小説投稿サイト〜
イナズマイレブン〜クロスライジング〜
みんなの想い
[1/5]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
(なにが絶対不可能だ…!そんなことあるもんか…!マジン・ザ・ハンドは必ず完成させてやる!!)

ドゴオオオッ!!

「う…ぐぅっ!」

前回監督に言われた”今のままでは絶対に勝てない”という言葉。

円堂はそれに猛反発していた。

マジン・ザ・ハンドを習得してやろうと激しい特訓を繰り返すが、すでに体はボロボロの状態。

気持ちばかりが先走りすぎて、これではとてもマジン・ザ・ハンドの習得に繋がりそうではない。

「が、合宿…?」

「ああ、学校に泊まって、みんなでメシでも作ってな」

「合宿かぁ〜!学校に泊まれるなんて、なんか楽しそうでヤンスね!」

「そういえば俺たち、合宿なんかしたことなかったもんな!」

そんな時、監督から提案された合宿の話…、初めての合宿にみんな嬉しそうな表情だ。てっきり監督は全員を特訓させると思ったら、単なる息抜きのようだ。

「…待ってください監督…!メシでも作るって、そんなのん気なこと言ってる場合じゃ…!世宇子との試合は明後日なんですよ!」

「出来るのか、今の練習で必殺技を完成させることが」

「…だ、だから、それはやってみないと…!」

「無理だ、マジン・ザ・ハンドは闇雲に練習して完成するほど甘い技じゃない。今のお前は必殺技のことで頭が凝り固まっている、そんな状態で完成させることは不可能だ」

「確かに…一度マジン・ザ・ハンドのことを、忘れてみるのもいいかもしれないな」

ただ一人ピリピリして食いついて来た円堂に、一度頭を冷やせと一喝する監督。

確かに今の円堂は明らかに気負いすぎと言うか、焦りすぎだろう。

──────────
「えっ、合宿?」

「みんなでメシでも作るんだってさ…!」

「あっ、パンツ洗ってたかしら!?」

帰宅した円堂はバタバタと合宿の準備を始めるが

「な、なんだこれぇ!?こんな真ん中に名前書かなくても!」

「ダメよ!だって合宿なんでしょ?壁山君とかのと間違えたら…」

「か、壁山と間違うわけないだろ!?」


円堂と円堂の母親がそんな話をしている頃、俺は通院がてら、雷門病院のとある病室を訪ねていた。

────コンコン

「ん、開いてますよ」

「邪魔するぞ…」

「雷藤か、足は大丈夫か?」

俺が来た病室は、以前最強の好敵手(ライバル)として、戦った帝国学園の佐久間と源田の病室だった。

俺は佐久間たちのところに向かうと椅子に座った。

「うーん、まあ大丈夫だけど、大丈夫じゃないな…」

「お前も災難だったな」

源田がそう俺に言うと、俺は呟く。

「……でも、ここまで来て決勝戦がベンチなんて思いもしなかったな…、決勝戦は俺も出て、グラウンドで優勝
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ