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第1話『その蜜柑は開幕』
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う一人の友達、植村一衣がるう子に説明する。
「それなら、尚更開けないと!」
るう子はみんなの忠告を無視して荷物を開ける。中には、仮面ライダー鎧武が使う変身ベルト、戦極ドライバーとロックシードが一式入っていた。
「なるほど、るうには鎧武が回ってきたのね。」
「るう子、手紙が入っているでしょう。読んでみて。」
「うん。えと…
『るう子へ
お久しぶりねるう子。私、テレビで仮面ライダーって番組を観てね、またるう子達と遊びたくなったの。それでね、今回はみんなに配った仮面ライダーのベルトを使って仮面ライダーになってもらって一番強い人を決めるの。でも安心して。るう子が悩まないように、負けても失うものが無い、みんなで楽しく遊べるルールになっているから。それから、もちろん最後まで勝ち残った元セレクターには賞金代わりに次回発売されるWIXOSSの最新弾チェインドセレクター≠なんと、10カートンプレゼント!それじゃ、頑張ってね。そうそう、この荷物を開けた場合は強制参加だから、よろしくね。
繭より』
何これ!」
「どこぞのライアーゲーム並みに始末悪いでしょ!?」
「だから、遊月達は参加するんだね。」
「そりゃ、10カートンには目が眩むって。ほら、私まだ高校生でしょ。香月とデートするにも、金がかかるし。」
遊月は、相変わらず煩悩垂れ流しである。
「とりあえず、今はここに居ないけど、華代も私達に味方するみたいよ。それを考えて、今私達のチームのライダーは、るう子が鎧武、遊月がマッハ、一衣がインペラー、タマがデルタ、私がベルデ、それに華代がウィザード。戦力は遊月以外十分だからなんとかなるわ。」
「ちょっと待ちなさいユキ!」
「どうしたの遊月?」
「どうしたも何も、なんで私だけ不十分なんだよ!」
「あら、知らないの?マッハってビデオ作品含めると、雑魚敵に三回も殺されているのよ。」
「それは使い方の所為でしょ!」
「二人共落ち着いて。とりあえず、セレクター全員に配られたの?」
「るう子、仮面ライダーって全員合わせると百人越えるんだ。」
「そうなの?でも、これって…」
「とりあえず繭に手紙を出したらこのベルトは全部玩具のベルトを天国の技術で本物にしたらしいわ。まったく、なんて無駄なお金を使っているのか。」
「ユキ、仮面ライダーのベルトって高いの?」
「そうね。この中で一番安いのが遊月の2500円、次がるう子の3500円、次にタマの15000円で私と一衣のが19000円よ。但し、他のアイテムは抜きでね。」
「そんなにするの!?」
「当たり前でしょう。タマのなんて、見つかることが奇跡なレア物よ。」
「でもなんで、みんなこんなバラつきのある物何だろう。それに、私にこれが渡された理由も解らないし。」
「多分、本人とライダーの性格に反映された人
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