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異世界に呼ばれたら、魔法が使えるようになりました。
使える魔法は制限される
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が……魔力を加えれば即座に使えるので、魔法使い達が好んで使っているだけでなく一般の方も使っています。もっとも、一般の方の場合は、こういったものは作れないので、それを購入してまきに火を付けるのに使う、といった形ですが」
「使い捨てのマッチみたいなものかな?」

 確かに僕が魔力を入れた瞬間に壊れて魔法が使えたのでそうだろうと僕が思っているとそこでレイアは一瞬黙ってから、

「……いえ、本来であればあれは何度も使える物です。さきほど颯太に渡した物も、実際には飲み水を何度もとりだせる物でしたから」
「え? だ、だったらあの濁流は?」
「颯太が魔力を込め過ぎたのでしょう。とりあえずはこれから、この“魔力結晶石”を使った少しずつ魔法の感覚ん慣れていきましょう。そして多分沢山壊す事になるでしょうから自分で作る訓練もしましょう」
「あれってそんなに簡単に作れる物なのかな?」
「分かりません。ただ以前召喚された方は数日間で作りあげたらしいです」
「そうなんだ……じゃあ不安に思う事はないかな」

 どうにか僕も魔法が使えるようだと思いつつそこで僕は、先ほど手渡されたピンク色の“魔力結晶石”を見ながら、

「でもどうしてこれだと僕は魔法が使えるんだろう」
「魔法のイメージ→イメージに魔力の注入→魔法発現が本来この世界の人間が使える魔法なのですが、颯太の場合、魔法のイメージ→(魔法なんて使えるはずがない)→魔力の注入→魔法発現失敗となっていて、それの影響で魔法が使えないのでしょう。ですのでこれらの道具を使って魔法のイメージを事前に固定化してしまえば、後は魔力の注入で魔法が使えるというわけです」

 どうやら僕が無意識で魔法が使えないと思っている関係で、イメージと魔力がくっついたりしないらしい。
 意外な制限ではあるけれど、思っただけで魔法が発動するのも危険な気がする。
 それを考えると良かったのかもしれないと思いながら僕は、

「でももう一つの杖みたいな物は駄目なのかな?」
「……私も一本しか持っていないので、すみません」

 どうやらレイアが持っていないらしい。
 とりあえずは魔法がどうすれば使えるのかが分かり、これでいいかと僕は思った所でレイアが、

「ちなみに今渡しているそれは炎の“魔力結晶石”です。本来なら小さな炎を生み出すだけの代物です。それを見て、使い方を考えてもいいですし、これを作る場合どうすればいいだろうと触れてみて感覚を掴んで下さい」
「それで使ったり、作れるの?」
「この世界に以前、召喚された方はそれでできたようです」

 レイアの説明を聞きながら僕は、その人が異常に高性能な感じで、能力があったというかチートだったんじゃないかなという気がしたけれど、ここで諦めたらほとんど魔法が使えないままなので、

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