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安くて新鮮
3部分:第三章
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第三章

 早速だ。彼のアパートの住人がだ。
 バケツの中に血塗れの肉を持って出入りしている彼を見つけたのだ。
 それを見てだ。住人は喚きだした。
「その肉は何ですか!?」
「何かって?」
「だからその肉は一体」
「豚肉ですよ」
 ハールマンは素っ気無く答えた。
「ただの豚肉ですよ」
「本当にですか?」
 何故かだ。その住人はだ。
 本能的に怪しいものを感じだ。その肉を見てだ。
 それでだ。言うのだった。
「おかしいんじゃないんですか?」
「まさか。そんなことはないですよ」
「いや、何か」
 おかしいとだ。住人は疑念を消しきれずにだ。
 警察に通報した。しかしこの時は。
 ハールマンはこう言って終わった。
「肉屋が肉を持っていておかしいんですか?」
「それはそうだが」
「だが」
「肉屋は肉を持っているものです」
 何でもないといった口調でだ。ハールマンは警察にも言った。
「それだけじゃないですか」
「それだけですか」
「じゃあ」
「はい、只の豚肉です」
 またこう言うハールマンだった。それでだ。
 話は終わった。この時にだ。しかしだ。
 警察はハールマンへの疑念を深めてだ。捜査を続けた。より慎重に。
 その中でだ。まただった。
 ハールマンが補導し突き出した少年がだ。あることを主張したのだった。
「僕はあの人に襲われたんですよ」
「襲われた!?」
「ハールマン氏に」
「はい、そうです」
 そうだというのである。
「あの人は同性愛者で」
「部屋で襲われたんですよ」
「それは本当か」
「彼に襲われたのか」
「そうなんだな」
 これがだ。かなりの決め手になった。それでだ。
 警察はだ。すぐに動いた。ハールマンのアパートに急行してだ。
 そうしてだ。すぐにだった。
 彼の部屋に入る。するとそこには。
 ハールマン自身がいた。彼は平然としていた。 
 そしてだ。こうその自分の部屋に慌しく入って来た警官達に答えた。
「何かあったのですか?」
「少年を暴行したそうだな」
「間違いないな」
「さて、何のことでしょうか」
 平然としてだ。そのチョビ髭の顔に笑みを作ってだ。
 彼はだ。こう警官達に話す。
「私は確かに同性愛者ですが」
「そうしたことはしていない」
「そう言うのか」
「はい、全く」
 何もしていないという顔そのものでの子ォt場だった。
「その通りです」
「そう言うのならいい」
「だがそれでも話は聞かせてもらう」
「それはいいな
「やれやれですね」
 全く何でもないといった顔でのだ。ハールマンの言葉は続く。
 しかしだ。警官達はだ。
 彼の部屋の隅々を調べて回った。その中でだ。
 ふとだ。部屋の隅のバケツに気付いた。ブリキのそ
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