第六十六話
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完成し、上映を開始すると、アインクラッドに衝撃が走る。
娯楽に飢えたアインクラッドの住民の食らいつきは凄かった。
それほどまでに娯楽に飢えていたのだろう。
彼らはこの後も作品を作り続け、アインクラッドを影から支えていくことになる。
コレが誰もが知っているアインクラッドの影の功労者の話だ。
現実世界に戻った彼らは既存のCGアニメの根底を覆し、発表した作品で巨万の富を稼ぐのはまだまだ後の話だ。
二十五層の躓きの後、SOS団らの陰ながらの応援もあり、何とか攻略は再開された。
何とか以前の攻略スピードを取り戻してきたようだった。
スキル上げもひと段落した俺達は、アスナに懇願された事もあり、都合の付く限りボス攻略に参戦している。
とは言え、基本コンビの俺とシリカはボスと言うよりもその周りに居るお供Mobの相手がメインだったが…
今日もメインボスはそろそろ常連となってきた攻略メンバーが受け持ち、露払いの為に俺とシリカもアスナに呼ばれて参戦している。
一匹ずつそれぞれのグループでタゲを取り、確実に殲滅する。
時間を掛けるとその分危険が増すので、シリカとスイッチしつつ、余り使いたくは無いのだが、ソードスキルを駆使して戦うのが基本だ。
フロアボスのザ・オーガアンセスターを遠くに見て、近くのジャイアントオーク一匹のタゲを俺とシリカで取る。
子分の攻撃力はボスに遠く及ばないので、レベル的マージンからもクリティカルを貰っても大丈夫だろう。…まあ、貰う気はないが。
俺は最近ようやく片手用曲刀スキルから派生して現れたカタナスキル。それにによって生産ラインにのった刀でジャイアントオークの棍棒をパリィする。
「シリカ!」
俺はソードスキルを立ち上げて、ジャイアントオークの棍棒を打ち上げる。
お供Mobは重量級の装備をしている事が多いため、ソードスキルを頼らざるを得ない。
通常攻撃では受ける事は出来てもなかなか弾き上げる事は難しいからだ。
「はいっ!」
棍棒が打ち上げられて無防備なジャイアントオークにシリカの連撃が決まり、爆散。
これで2回目だ。
しかし、フロアボスがやられるまでは定期的にボスが再召喚するらしく、ザコが切れることは無い。
しばらくのインターバルの後再召喚されたジャイアントオークのターゲットをまた取り、倒す事5回。
ようやくフロアボスが倒されたようだ。
「ふぅ〜。シリカ、お疲れ様」
「はい、アオさんも」
「きゅる」
「なーう」
ボス攻略に微力ながらも尽力したピナとクゥが自分も誉めろと主張した。
「ピナもクゥもご苦労様」
そう言ってシリカはアイテムストレージから果物を取り出すと二
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