暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン〜四重奏〜
No,08 
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「ふあああ・・・」
食うだけ食ったら眠くなってきた。
俺の斜め前ではキリトとアスナが寄り添っている。
ああ、平和だ・・・
とそのときヒョコッとプレイヤーの集団が部屋に入ってきた。
「よう!キリト、レイン」
「よ」
「久しぶりだな。元気かクライン」
とアスナを見た瞬間クラインがフリーズした。
・・・まさか。
「く、く、クラインです。24歳どくし・・・グフォッ!」
とりあえず蹴り飛ばしておきアスナに紹介する。
「これはクライン。職業は塵屑だ」
「ごみ・・・!?」
と笑える挨拶を交わしていると黒い服でびしっと決めた男たちが入ってきた。
こいつら・・・!!
「キリトくん、『軍』よ!!」
奴等は俺たちの反対側に座り込んだ。
一人を除いて。
「私はアインクラッド解放軍のコーバッツ中佐だ」
・・・え?なんとおっしゃいましたか?
「ちゅ、中佐!?」
という俺の叫びを無視して話は進んだ。
「キリト。ソロだ」
「君たちはもうこの先まで攻略しているのか?」
「ボス部屋までね」
「ふむ。ならばそのマッピングデータを我々に渡してもらおう」
しばしの沈黙。
最初に口を開いたのはクラインだった。
「な・・・て、提供しろだと!?てめえマッピングする大変さがわかってるのか!?」
「われわれは諸君一般プレイヤーの解放のために戦っている!諸君が協力するのは当然の義務である!」
こいつは・・
「ふざけるな!ろくに前線に出てこなかったやつらが何ほざいてる!」
「レイン!!」
キリトの静止する声で我に返った。
「・・・いいよ。どうせ町に戻ったら提供するつもりだったしな」
「キリト!!?」
「おいおい、そりゃあ人がよすぎるぜ!」
キリトは俺たちの声に無言で首を振りながら、マップデータを譲り渡した。
「諸君の協力に感謝する!」
そう一言大声で言い放つと軍のメンバーは部屋を出て行った。
完全に出て行ってしばらくしてからクラインがぼそっと呟いた。
「あいつら大丈夫なのかよ・・・?」
「まさかぶっつけ本番、っていう事はないだろうけど・・・」
「とりあえず見に行ってみようか?」
キリトの提案に俺たちは頷いた。


探し始めてから30分ほど経過した。
やつらの姿はまったく見えず、帰ってしまったかと思われた。
「たぶんだけど転移結晶か何か使って帰ったんだろ」
そう結論付けようとしたそのとき、遠くから悲鳴が聞こえた。
「まさか・・・!!」
俺たちは全力で駆け出した。
・・・ボス部屋のほうへ。

ボス部屋の扉は開いていた。すなわち・・・
部屋に飛び込むと軍のメンバーがさっきの悪魔と戦っていた。
「うそだろ・・・」
さっきより二人足りない。と、HPバーがレッドゾーンに入ってしまった男に声をかけた。
「何し
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ