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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
非常識な男とその家族…はい私達の事です!
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ら…」
過保護ねぇ…
アルルさんの両肩を掴み、涙目で心配するお兄ちゃん。
まぁ気持ちは解る…アルルさん弱いもんね。

「ティミー…大丈夫よ!私だってこの旅で強くなってるんですから!…勇者として、1人でブルーオーブを手に入れないとダメなの…この世界の勇者の私がやらなきゃダメなの!」
己を分かってないのか、責任感が強いからなのか…ちょっと分からないけど、一人で戦いに挑む覚悟のアルルさん。
死なれちゃうのは困るわね。

「アルルさん。コレ…持って行ってください」
私はグランバニアから勝手に持ち出したアイテムを差し出した。
「…これは?」
「はい。私がグランバニアから勝手に持ち出した貴重なアイテム『賢者の石』と『エルフのお守り』です…」
アルルさんはアイテムを受け取り、不思議そうに眺めてる。

「『賢者の石』は…ネクロゴンドでも使いましたけど、ベホマラーの効果があるアイテムで、こっちの『エルフのお守り』は敵の補助系魔法を効きにくくしてくれるんです!」
すっげーアイテムなんだゾ!
無くすなよ!

「ありがとうマリーちゃん!大事に使うね」
アルルさんは嬉しそうにアイテムをしまうと、笑顔で私にお礼を言ってきた。
「いえいえ…プレゼントするワケではございません!必ず返してください…此処でお帰りを待ってますから…絶対に返してくださいよ!」
アンタその内そんな物必要ないくらいの防具を手に入れるんだから、絶対に返せよ!パクるんじゃねーぞ!
「うん…きっと戻ってくるね!マリーちゃんにコレを返しに戻ってくるから!」



さて…
完全武装(現状で望める最高基準)で一人『地球のへそ』へと赴くアルルさん。
お兄ちゃんは彼女が出て行った扉を、何時までもジッと見つめている。
振られたら自殺しそうね…

「よし!アルルが戻ってくるまで時間があるけど、快く迎えたいからビアンカやウルフ達は此処で待機ね!」
お父さんだけがマイペースに行動している。
言われるまでもなく私達はここで待つつもりだけど…お父さんはどうすんの?

「…旦那はどうするんですか?」
「うん。僕は暇潰しに町へナンパにでも行ってくる!」
はぁ!?何を言っとるんだこの男は!?

「ティミーは一緒に来るだろ…何時だったか『ミルドちゃん』を口説き落とした時みたいにさ!」
お兄ちゃんが行くわけないだろ!
そんな事を言ってるとブチ切れ………『ミルドちゃん』?

「ティミーさんがリュカさんなんかとナンパに行くわけないでしょう!」
「いやウルフ君!落ち込んでいてもどうにもならないし、僕は父さんとナンパに行くよ!みんなはアルルを待ってあげててくれ」
なるほど…ミルドラースを落とした時の様に、一緒にアルルさんを助けようって事ね!

「ちょ…ティ、ティミーさ
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