番外 リオINフロニャルド編 その3
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ロセスを行えば素質有るものならば誰でも行使できる」
こんな風にね、と火遁豪火球の術を行使して見せたアオお兄ちゃん。
「わっ!?」
「きゃっ!?」
「あつっ!」
「ああ、ごめん」
火遁豪火球の術を終息させて謝ったアオお兄ちゃん。
「これとは別に、一概にとは言えないが、一連のプロセスを必要としない能力も覚えられる。そちらの方を俺達は念能力と言っている」
「どう言ったものがあるんですか?」
「まさしく千差万別。人によっては予想外の能力を持っている事もあるから、どう言った物があるとかは君たちの可能性を狭める。言わない方がいいだろうね」
「そう…ですか」
「そう言う事で、次はヴィヴィオ達だよ」
ヴィヴィオの質問に答えると、アオお兄ちゃんが次はヴィヴィオ達の番だと促した。
「「「はいっ!」」」
それぞれグラスに手を添えて『練』をする。
まず見て取れる変化が起きたのはアインハルトさん。
「これは?」
グラスを見るとグラスから水がほんの少しずつ溢れている。
「アインハルトは強化系か」
と、アオお兄ちゃん。
「強化系…ですか。どんな系統なのですか?」
「その名の通り、何かを強化するのに向いた系統だ」
「強化…それは身体強化も含まれるのですか?」
「当然含まれる。強化系に下手な個別能力は必要ないとさえ言われるくらい純粋な強化系は戦闘方面に特化している」
「純粋とは?」
「後で説明するが、系統をそれぞれの頂点とすると、大抵他の系統に多少は寄っているものなんだ。強化系なら放出系と変化系のどちらかに寄る事が多い。アインハルトがどうなのかは今現在では分からないけれどね」
「…そうですか」
さて、次はコロナだ。
「えっと…」
自信なさそうなコロナの声。
「良く見て。葉が揺れているだろう?」
「あ、本当です」
「葉が揺れるのは操作系の証だね」
「コロナらしいね」
とはあたしの感想だ。
巨大なゴーレムを操り、自分の体すら操作するコロナの魔法での操作技術は他者を隔絶しているからね。
「どう言った系統ですか?」
と、コロナ。
「何かを操る能力系統。操る物に限りは無い。人形から人の心まで。純粋な力は弱いが、俺としては一番戦いたくない系統だ」
「…そうですか。でも、わたしらしいのかな?」
最後はヴィヴィオだ。
「えーっと、なんかグラスの中が濁ってきたような?」
「不純物が混ざるのは具現化系だね」
アオお兄ちゃんはもはや三回目と問われるより先に話を続ける。
「具現化系はやはりその名の通り、何かを具現化する能力だ。自分に慣れ親しんだ物の方が具現化し
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