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女で悪いか。
野球部の夫婦

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私がいたA校舎は完全に攻め込まれていて
みんな B校舎へ避難した


パニックに陥った生徒達は
仲間内で争ったりと 大変だったそうだ


西野くんは それを聞くと
階段を駆け上って行った


「ふぅ。」

小さくため息を吐いて
階段に座った 全く接点のなかった人たちだけど
見知った人が近くにいるってのは なんとも安心できる


「お前・・・1人だったろ?よく無事だったな」

「へ?」

顔を上げると ガタイのいい生徒

(確か────野球部の・・・)


「あぁ・・ 俺は緒方だ、緒方 努(オガタ ツトム)」

眼鏡にソバカス


「キャッチャーの人ですよね?」


「なんだ 知ってたのか」

少し驚いた様子


「顔だけですけど・・・大丈夫でしたよ、一応」




「担ぎあげた時は気づかなかったが
所々 血がついてる 怪我か?」


「藤岡さん・・私のじゃないので、、ありがとうございました」


頭を下げる


「・・・怪我ないなら良い」


「藤さんこそ、怪我はないですか?」


緒方は立ち上がると
ペタペタと 藤岡の体に異常がないか調べる


「大丈夫だよ」

呆れながらもされるがままの藤岡さん



(そっか、

藤岡さんはピッチャーだから
2人はバッテリーなのか・・・)


1人納得していると
深刻そうな顔をした西野さんが 降りてきた



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