暁 〜小説投稿サイト〜
陸軍兵士が誤って海軍鎮守府に移籍させられてしまったようです
新たな貸出兵!?
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「…暗闇です」

「お、来たな。入ってくれ」

無線を受けて早足で来たのもあるだろうものの二分程で司令室に到着さした。すぐ様ドアをノック、返答が返ってきたのを確認し中へ入る

「失礼します」

「失礼します〜」

「何度も言うがノックなんてしなくていいぞ。返答するのがめんどくせぇ」

「相変わらず面倒くさがりですね兄さん」

「めんどくせぇもんはめんどくせぇんだから仕方ねぇだろ。そこにかけてくれ」

「…それで僕達をここに呼んだのは依頼〜?」

指で示されたソファに腰を下ろし兄貴と対面する。この兄貴、昔からとてつもなく面倒くさがりで興味のある事にしか全力を尽くさない。しかし全力さえ出せばあらゆる事を完璧にこなす。まぁ全力を出さなくてもこの男は大抵のことはこなしてしまうのだが。

「っとそうだった。…艦娘達からの要望でお前達貸出兵の実力を見てみたいそうだ」

「…実力を見せるのは構わないが何を見せればいい?射撃か?回避か?」

「…艦娘達との模擬戦闘だ。理由は射撃も回避もいっぺんに見れるからだそうだ」

「それは僕もいいと思うよ〜。どちらも戦闘には欠かせないし〜」

「ただ、問題なのが海上戦って事と使う弾が実弾ってことだ」

「実弾?それは兄貴が提示したのか?」

「んや、俺も驚いてるところだ。いつもやらせてる模擬戦闘はペイント弾しか使用させてない。いつもはこんな提示はしてこないんだがな」

「多分本気で僕達の実力を見たいんだと思うよ〜?実弾とペイント弾じゃやっぱり緊張感が違うから」

「確かにペイント弾なら当たっても死ぬことがないから気は楽になるな」

李悠のいうことはこの話の的を射ている。艦娘達が知りたがっているのは俺達の実力、それを知るにはやはり実弾での本気の殺し合いしかない。

「んで、どうする?」

「受けさせてもらうさ。貸出兵は与えられた任務に背けないからな」

「僕もやるよ〜貸出兵に喧嘩を売ったらどうなるか教えてあげないといけないないからね」

「お〜怖い怖い。んならそう連絡しておくぞ。詳しいことが決まったらまた無線に連絡するでいいな?」

「あぁ、それでいい。っと言い忘れてたことが一つあった」

「んぁ?何だ?」

「やるからには徹底的にやる。誰が死んでも恨むなよ?兄貴」

「はは、言うようになったなお前も」

嫌味ったらしい笑顔を見せてやると兄貴も笑顔を見せる司令室を後にする。これだけで俺達には何が言いたいか伝わる



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「連絡があるまでどうしようか〜?」

「ん?あぁ、工廠に行く予定だ」


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