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ドリトル先生の水族館
第二幕その二
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「ドクトカゲ君達はそうしているけれど」
「それが何年もとなると」
「どうしてなのかね」
 首を傾げさせたままです、先生は言いました。
「不思議で仕方ないよ」
「そうだよね」
「あの生きものも八条水族館にいるからね」
「それで何年も食べていないんだよね」
「鳥羽水族館にいた子と同じで」
「世の中本当にね」
 それこそとです、王子は言いました。
「不思議なことが多いよ」
「生きもののこともね」
「まだ深海のことはよくわかっていないんだ」
「深海の生きもののことも」
「そうだよ。不思議な生きものが多くて」
 先生は王子にもこのことをお話します。
「その中にいるのがね」
「グソクムシもだね」
「変わった形のお魚も多いしね」
「その中で生態がわかっていないお魚もいて」
「何か色々凄いお魚がいるよね」
「日本ではアンコウも有名だけれど」
 そのアンコウはといいますと。
「あのお魚も深海魚だけれどね」
「ああ、アンコウも」
「けれどアンコウは深海魚の中ではまだ浅い方にいるんだ」
 そこにというのです。
「それで生態もよくわかっているから」
「深海魚の中では」
「不思議なのはもっと深い場所だよ」
「グソクムシにしてもだね」
「お魚だけじゃないんだよ」 
 深海の中での不思議な生きものはというのです。
「そのグソクムシもね、そして蟹とかも」
「あれだよね、独特の場所で」
「うん、光は届かなくて水圧も凄くて」
「食べるものもだね」
「普通の海とは違うよ」
 そこもというのです。
「深海はね」
「そうした場所だから変わった生きものが多いんだね」
「そうなんだよ、特殊な場所だから」
「不思議な生きものが多くて」
「まだ発見されていない生きものも多いんだ」
「先生深海に行ったことはないよね」
 ここで王子は先生にこのことを尋ねました。
「海には数えきれない位言ってるけれど」
「それでも深海まではね」
「そうだよね」
「行ってみたいけれど」
 それでもというのです。
「行ったことはないんだよ」
「八条学園は深海の研究もしているけれどね」
「参加させてもらいたいね」
 ここは是非にというのでした、先生にしても。
「そうさせてくれるのならね」
「お願いしてみたら?理事長さんに」
「そうは言っても忙しいからね」
「先生も今や教授さんだしね」
「うん、それでね」
「やること多いからね、大学教授になると」
「書く論文も多いしね」
 先生は少し苦笑いになって王子にこのことも言いました。
「だからね」
「そうだよね。何かと」
「出生もあって」
「深海まではだね」
「行けないんだよね」
 そうした時間がないというのです。
「それに場所が場所でね」
「いつも行ける
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