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ヘタレ勇者とヤンデレ僧侶の大冒険
ヘタレ勇者とヤンデレ僧侶の大冒険
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幼い頃、俺は一度だけルビス様に会ったことがある。


当時、アリアハンの周りのモンスターも然程凶暴ではなく、街から遠く離れなければ、それ程心配のない時代だった。
幼馴染みのシズクと、森で隠れん坊して遊んでた時だった、突然視界が暗くなり、気付いたら何時も遊んでいる森だと言うのに全く見た事のない広場に一人立っていたんだ。
太陽の光は、高くそびえ立つ木々の隙間からの木漏れ日程度。辺りには、人はおろか動物さえ見えない。
いくら叫んでも帰ってこない幼馴染みの返事。
次第に俺の心を不安が侵食していく。今にも泣き出しそうになったとき、ふと耳に水の打ち付ける音が聞こえてきた。流れると言うには激しい水飛沫の音、アリアハンの森には無いはずの滝の音がするのだ。

水の音を頼りに、森の奥深く歩いていくと、やがて視界が開けた場所に出た。
見た事も無いような巨大な滝が、凄まじい轟音と共に水を打ち付けている。
水飛沫に太陽の光がキラキラと反射し、壮大な虹の架け橋が鮮明に見える。そんな光映える辺りの木々や草花は、まるで幸せを謳歌するかの如く、生き生きと風に揺られている。
実際に見た事なんかないけど、教会で神父様に教えて貰った天国とは、きっとこの様な所だろうと思った。
暫くその天国を満喫していると、どこからとも無く声が聞こえてきた。それは、小鳥の囀りのような澄んだ美しい声は、耳からではなく、直接あたまの中に語りかけてくるような、何とも表現し辛いような不思議な声だった。

「私はルビス。世界を導きし女神。貴方の運命が周り出すことを告げにきました。先ずは貴方の名前を教えてください。」
「僕の名前はアリアハンのオルテガの息子、マコトです。」
「アリアハンのオルテガの息子、マコトくんですね?変わったお名前ですね〜。」
「なわけないだろ!!マコトだよマ・コ・ト!!」
「冗談ですよ〜嫌ですね〜」

カラカラと笑うルビス様は、本当に女神っすか?
思わず突っ込んじゃいましたよ俺。
その後も矢継ぎ早に繰り出される質問に全て答えた時、視界が真っ暗に反転いった。
意識が急速に引っ張られる感覚だ。
凄まじい速度で遠ざかっていく女神の気配が最後に残した言葉は

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チュンチュン・・・
朝日がカーテン越しに射し込んでくる。
ジリリリリリ――――

「ん・・・もう朝か・・・」
俺は重い体を引き摺るように食卓につくと、母さんが朝ごはんを用意してくれた。

「ちょっと、マコト!あんた今日で16歳なんだから、シャキッとしなさいよ。今日は王様に会うんだから。」
「へいへい・・・」


俺の名前は"マコト"。城下町の片隅にある家に母さんと二人でく
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