暁 〜小説投稿サイト〜
炎髪灼眼の討ち手と錬鉄の魔術師
”狩人”フリアグネ編
十章 「魔術使い」
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のだろう。
 用事もなく出ていく奴はいないみたいだ。
 池、佐藤、田中の三人と吉田も、俺とシャナと一緒に昼食を取るのが当たり前かのように机を寄せてくる。
 こういう環境の変化ってのは、実に嬉しいもんだよな。
 初日の俺とシャナ以外に人が居ない状態が、まるで嘘みたいだ。
 やっぱり昼飯時はこうでないといけないよな。
 同じ空間を共有して飯を食うってのは、それだけで飯が旨く感じれるもんだ。
 これって何物にも変えられない、最高の調味料だと俺は思うぞ?
 そう偉そうに言っておいて早々だが、非常に情けない事態に気付いた。
 料理が趣味の俺としては誠に遺憾だが、俺の昼飯はまた購買のパンになりそうだ。
 何故かって?
 また買うのを忘れたからだよ。
 生憎、朝からコンビニに寄って昼飯を買う習慣なんか、今まで経験したことなかったんだ。
 坂井悠二には悪いけどな。
「衛宮、くん。今日も………お弁当、忘れたんですか?」
「あぁ、そうなる……。という事で悪い、皆は先に食べといてくれ」
「早く買ってこいよ。待っといてやるからさ」
 池にそう言われて、俺は購買に走った。

 ちなみに、机を寄せた段階で弁当がない事を思い出す俺を見ていた、吉田。ものっ凄く気の毒そうな顔をしていたんだが、何故だ?

 無事に食料を確保し、購買から俺が戻った俺が所で、弁当の蓋を開けつつ、池がとんでもない事を切り出した。
「ところで平井さん」
「なに?」
 無愛想な声でシャナ。
 いつもより一層増して無愛想である。対人関係を友好的なものにしよう、という心配りも一切ないところが実に彼女らしい。
 アラストールと話をしづらいとの事で、シャナは他人と同席したくないとの事だ。
 だが、そんなことは俺の知ったことじゃない。
 他人と触れあう良い機会だし、無理矢理同席をさせる事にした。
 俺が消えちまうまでに、せめて一般社会を生きる処世術くらいは覚えて欲しいし。じゃないと、消えるに消えれねぇよ、俺も。
 けど文字通り、一緒に食べているだけってのは味気がないよな。
 ちなみにだが、今日も食べているのはメロンパン。
 本当に好きなんだな、メロンパン。

 そんなシャナにも慣れたらしい池は、俺を箸で指す。
「いったいコイツのどこが気に入ったんだい?」
 ―――どこをどう考えたら、そんな結論に至るんですかねぇ。
 いきなり何を言い出すんだか、コイツは。首をやっちまった時に、頭のネジでも飛んだのか? いや、本人の知らないところでケガさせちまったんだし、罵倒するのはバチ当たりかもしれないが。
「なんでさ? それより池、行儀が悪いぞ」
「あ〜、悪い悪い。けど衛宮、俺は平井さんに訊いてるんだ。ちょっと黙っててくれないか?」
 俺には用はないってか。全く、何
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