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魔法少女リリカルなのは 平凡な日常を望む転生者
第27話 有栖家、翠屋に行く
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は用事があるから………」

すずかは駄目か。
まぁお嬢様なんだし仕方ないか。

「私も今日は駄目ね」

アリサもか。今日はジムの予定でも入ってるのか?

「私も今日はお好み焼きパーティーの準備で無理やわ」

はやても無理か。
昨日は遅かったし結局出来なかったんだな。
なら、仕方ないか………

「なら、行くのは加奈となのはだな」

「ちょっと、私には聞かないわけ!?なのはも勝手に決められていいの?」

「私の親がやってる店だから………」

「そうなの!?」

俺、言ってなかったっけ?

「で、どうするんだ?せっかくだし士郎さん達にも紹介したかったんだが………」
「そ、そこまで言うなら行ってあげるわよ。ありがたく思いなさい!!」
「へいへい」

相変わらずだな、お前。

キーンコーンカーンコーン。

「じゃ、そういうことで放課後な」

話はそこでお開きになった。





そして一気に放課後。

桐谷は昼休みの内に誘った。
あいつは暇なのか一発でOKを出してくれた。
ここの校門で星達と合流するつもりなので、星達が来るまで待っている。

クラスのみんなは帰っており、今クラスには俺、なのは、フェリア、加奈、桐谷がいる。

「行かなくていいの?」

「あいつらの学校は遠いから早くても20分はかかるよ」

なのはの問いに簡潔に答えた。

「それまで何かしているか?」

「大富豪でもしてるか」

フェリアの質問に俺はトランプを取り出し答えた。

「いいわね、やりましょう」

「じゃあ、切るぞ」

俺達はそれからトランプで時間を潰した。




20分後、俺の予想通りに星たちの姿がそこにあった。
だけど…………

「いいじゃないか、俺と一緒に遊びにいこうよ」

「だから、先約があるので結構です」

「しつこいよ〜」

「いい加減にしろ、しつこい男は嫌われるぞ」

星たち三人がバカとその他二人の男子にナンパされていた。

「ちっ、あのクソ野郎。俺の家族に手を出すとはいい度胸じゃないか………」

「零治君?」

いつもとは違う俺の雰囲気になのはが心配になって声をかけた。

「桐谷」
「俺は構わないが、やり過ぎると停学になるかもしれないぞ?」
「その時は一緒に温泉でも行こうぜ」
「はぁ、まあいいか」

そんなことを話ながら俺達二人は星たちの所へ向かった。

「いいの!?あの二人止めなくて?」
「ああなった二人は何言っても聞かないわよ」

なのはの慌てた声に落ち着いて加奈が言った。

「それに今回は奴が悪い」

フェリアもバカをかばう気もなく、冷たく言い放った。


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