暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第45話 カスタム防衛戦
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た。
 以前に聞いてみた時、間違いなく否定をしていたはずだけれど、この感じはどう見ても魔力だ。

「さ、今のうちに永久梯子とやらを渡ろう」
「がはは! これの何処が永久なのだ! もう、向こう岸についたぞ? おい、お前ら さっさと来ないか」

 ランスは、どうやらもう先へと進んでいたようだ。向こう側から声が聞こえてきた。

「……一応実験にオレが行くつもりだったが、手間が省けたな」

 ユーリはそう言っていた。完全に100%解けたかどうか?は判らないから。

「あ……はは、アイツは悪運が強い方って事ですね……」
「あ、あぅぅ……ランス様ぁ……」
「いやいや、一応自信はあったって。でも、結果的にはシィルちゃんには悪い事したな。……悪い」
「い、いえっ! そんな風には……。ユーリさんは悪くないですよぅ!」

 ユーリに謝られたシィルは、慌てて両手を振った。結果的に、ランスが独断で踏み込んだんだし、ユーリの話を聞く以上は万全を期してくれようとした事も踏まえても、ユーリには非は無いのだから。

「おいコラ! さっさと来ないか! 奴隷と下僕共!」

 ランスの声が洞窟内に響き渡る。もう、危険は無いようだからさっさと行く事にした。

「ったく……、誰が下僕だっての。も、何言っても無駄だな。気にしないようにする事が一番か……でもなぁ」

 ユーリは、なんだかやっぱり納得が出来ないようだ……。認めてしまったら、なんだか負けに思えてしまうから。

「只管拒否をし続けるか」
「あはは……、確かにユーリさんの方が圧倒的に強いのに」

 かなみは、そう言っていた。
 レベルの差だってあるし、先ほどのリターンデーモンとの一戦。いや……、一戦と呼べるものじゃない程一方的だった。相手が相手だったから、命は奪っていないにしても、同情していない。……自分達の為に、戦ってくれたのだから。
 もしも、身体を差し出さなければ通れないのであれば、ランスの性格上、シィルはダメだから、自分がなるだろう事は判っていたから。

「まぁ……戦いにおいては、負けるつもりはサラサラない。ランスは勿論、他の誰が相手でも。……でもま、レベルや技能だけじゃないのも事実だ」
「ユーリさんはそう言うって思ってました。ず〜っと言ってますもんね? でも、それでも 私の中ではユーリさんが、一番です」
「え……?」
「………あっ///」

 かなみは、思わず口を抑えた。一体自分は何を言ってしまったんだろう、と。とても恥ずかしいセリフを臆面もなく言ってしまった事実を思い返して。

「そうか。素直に嬉しいよ。ありがとな」
「あ……はい……///」

 言葉の中に《好き》と言うセリフを入れてなかった事が良かったのか悪かったのか……。それは、かなみにはわ
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