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機動戦士ガンダムMSV-エクリチュールの囁き-
52話
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ームサーベルが残影を引き、弾頭の信管を正確に切り裂く。ただの無目的物体と化した砲弾が《ゼータプラス》の背後へと逸れていく―――。
「―――冗談だろ」
 その隙にスラスターで距離を取ったマクスウェルは、慄きと共に呟いた。
 ニュータイプ。
 浮かんだ言葉に首を振った。ただそんな一要因の元に立脚した技術ではない。たとえ事前に予測できたとしても、己の描いた通りに機体を支配するその技量は、決して生得的なセンスだけで習得されるものではない。
 泰然と赤い瞳を光らせる《ゼータプラス》の眼差しが《リゲルグ》を射竦める。左手の刃を正手に、右手の刃を逆手に持ち替えた黒の機影がスラスターを焚く。
 ―――その閃光の中。
 慄く逢魔。
 限りなく瑠璃色に近いブルーを滲ませて。
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